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iDeCoの掛金を捻出するには?固定費の見直しで月5,000円〜2.3万円を確保する方法

iDeCo(個人型確定拠出年金)の税制メリットは魅力的ですが、「毎月の掛金をどこから出せばいいのか」と悩む方は少なくありません。iDeCoの最低掛金は月5,000円であり、この金額は固定費の見直しだけで捻出できるケースがほとんどです。この記事では、iDeCo掛金を無理なく確保するための家計の見直し方を、効果が大きい「固定費」を中心に解説します。
掛金を捻出する前に確認すべき2つのこと

家計の見直しに入る前に、以下の2点を確認しておきましょう。
生活防衛資金が確保されているか
生活費の6か月〜1年分の預貯金が手元にあるかを確認しましょう。iDeCoは原則60歳まで引き出せない制度のため、生活防衛資金を取り崩してiDeCoに回すのは避けるべきです。生活防衛資金が不足している場合は、まず預貯金を優先しましょう。
iDeCoの節税効果を把握しておく
家計を見直すモチベーションを維持するために、iDeCoに拠出するとどれだけ税負担が軽くなるかを事前に把握しておくと効果的です。たとえば年収500万円(所得税率10%・住民税率10%)の会社員が月2.3万円を拠出した場合、年間約5.5万円の節税効果が得られます。月額に換算すると約4,600円であり、実質的な負担は月2.3万円ではなく約1.8万円程度になる計算です。
出典:iDeCo公式サイト「かんたん税制優遇シミュレーション」
効果が大きい固定費の見直し|一度の手続きで毎月の支出が減る

家計の見直しでは固定費から着手するのが鉄則です。固定費は一度見直せば毎月継続的に効果が出るため、iDeCoの掛金捻出に直結します。
保険料の見直し|公的制度でカバーされる範囲を確認してから判断する
保険料の見直しは、固定費の中でも最も効果が出やすい項目の一つです。ただし「保険料が高いから安いプランに変える」という発想ではなく、公的制度(高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金など)でカバーされる範囲を先に確認し、不足分だけを民間保険で補うという考え方で見直すのが合理的でしょう。
・医療保険:高額療養費制度により、年収約370万〜770万円の方であれば月の自己負担上限は約8万円程度。会社員であれば傷病手当金(標準報酬日額の2/3・最長1年6か月)も受けられるため、過剰な医療保障は不要な場合がある
・死亡保障:遺族基礎年金+遺族厚生年金でカバーされる金額をねんきん定期便やねんきんネットで確認し、不足分のみを死亡保障で補う
・特約の整理:入院日額の上乗せ特約や先進医療特約など、複数の保険に重複して付いている特約がないか確認する
保険の見直しだけで月3,000〜5,000円程度の削減が見込めるケースは珍しくありません。
出典:金融庁「公的保険について」
通信費の見直し
大手キャリアから格安SIM(MVNO)に乗り換えることで、月2,000〜5,000円程度の削減が見込めます。自宅の光回線もスマホとのセット割引を活用するか、プランの見直しを検討しましょう。通信費は一度乗り換えれば毎月の効果が続くため、固定費見直しの中でも取り組みやすい項目です。
サブスクリプションの整理
動画配信・音楽配信・フィットネスジムなど、利用頻度が低いサブスクリプションを解約するだけで月1,000〜3,000円程度の削減が可能です。クレジットカードの利用明細を確認し、忘れていたサブスクがないかチェックしましょう。
見直しで浮いた金額とiDeCo掛金の対応表

固定費の見直しで捻出できる金額と、iDeCoの掛金設定の目安を整理します。
・月5,000円を捻出(保険の特約整理+サブスク1〜2件解約)→iDeCoの最低掛金(月5,000円)をスタートできる
・月1万円を捻出(保険見直し+通信費見直し)→つみたて投資枠との両立も視野に入る
・月2万円を捻出(保険見直し+通信費+サブスク整理+変動費の調整)→会社員(企業年金なし)の上限2.3万円に近い拠出が可能
iDeCoの掛金は月5,000円から1,000円単位で設定でき、年に1回変更できます。最初は5,000円から始め、家計に余裕が出てきたら増額する方法も現実的でしょう。
「先取り投資」で掛金を習慣化する

家計の見直しで浮いたお金を目的なく使ってしまっては意味がありません。iDeCoの掛金は給与口座から自動引き落としで設定できるため、給料が入ったらまずiDeCoに回す「先取り投資」の仕組みを作ることで、無理なく継続できます。
・iDeCoの掛金は毎月26日に口座から自動引き落とし(金融機関により異なる場合あり)
・一度設定すれば手間なく積立が進むため、忙しい方でも継続しやすい
・2026年12月からは会社員(企業年金なし)の掛金上限が月6.2万円に引き上げられるため、余裕が出てきたら増額も検討する
まとめ|固定費の見直しでiDeCoの掛金は捻出できる
iDeCo掛金捻出のポイントを整理すると、以下のようになります。
・iDeCoの最低掛金は月5,000円。固定費の見直しだけで捻出できるケースがほとんど
・保険料の見直しが最も効果的。公的制度(高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金)でカバーされる範囲を確認し、不足分だけを民間保険で補う
・通信費・サブスクリプションの見直しも合わせれば、月5,000〜2万円程度の捻出が見込める
・iDeCoの節税効果(年収500万円・月2.3万円拠出で年間約5.5万円の節税)を把握しておくと、実質的な負担感が軽減される
・先取り投資(自動引き落とし)の仕組みで掛金を習慣化する
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しました。執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。



