医療保険
医療保険の保険料を安くするには?保障を削る前に確かめる順番

医療保険の保険料を下げる方法には、入院給付金の日額を下げる、特約を外すといった方法があります。
ただ、保障を削る前に確かめたいのは、健康保険の高額療養費によって、保険が適用される医療費の自己負担には1か月の上限があることです。
上限までを貯蓄でまかなえるなら、民間の保険で備える範囲は小さくて済みます。
この記事では、保険料を下げる前に確かめることと、見直すときの順番を解説します。
まず公的保障で足りない部分を確かめる

保険料の見直しは、民間の保険で何に備えるのかを決めるところから始まります。
保険が適用される医療費には上限がある
健康保険が適用される医療費には、所得に応じて1か月あたりの上限を設ける高額療養費の仕組みがあります。
入院や手術で医療費がかさんでも、保険が適用される部分の自己負担は、この上限の範囲に抑えられます。
公的保障で足りない費用
一方で、差額ベッド代など公的医療保険が適用されない費用は、全額が自己負担です。
民間の医療保険で備えるのは、こうした費用のうち、貯蓄でまかないにくい部分になります。
保障の内容を絞る

公的保障で足りない部分が分かれば、保障を絞り込む目安ができます。
入院給付金の日額を見直す
入院給付金の日額は、高く設定するほど保険料も高くなるのが一般的です。
高額療養費の上限と、差額ベッド代などの自己負担を見積もり、そこから必要な日額を考えます。
重ねて備えている特約を外す
加入したときに付けた特約が、今の暮らしでも必要かを確かめます。
公的保障や貯蓄でまかなえる部分に重ねて備えている特約は、外すと保険料を下げられる場合があります。
払込期間と保険期間で変わる保険料

これから入る保険や入り直す保険では、払い込む期間や保障の期間によっても月々の保険料が変わります。
終身払いと短期払い
一生涯の保障がある終身型の医療保険では、保険料を一生払い続ける終身払いと、60歳や65歳など決まった年齢までに払い終える短期払いを選べる商品が一般的です。
終身払いは月々の保険料が低い一方で長く生きるほど払い込む総額が増え、短期払いは月々の保険料が高い代わりに、払い終えた後の負担がなくなります。
定期型は更新で保険料が上がるのが一般的
保険期間が決まっている定期型の医療保険は、同じ保障なら加入時の保険料が終身型より低いのが一般的です。
ただ、更新のたびにその時点の年齢で保険料が計算し直されるのが一般的で、年齢が上がるにつれて保険料も上がります。
解約して入り直す前に

保険料を下げるために、今の保険を解約して別の保険に入り直す方法もあります。
健康状態によっては入り直せない
解約した後で入り直そうとしても、健康状態によっては同じような保険に入れるとは限らず、年齢が上がれば保険料も高くなるのが一般的です。
入り直す場合は、新しい契約が決まってから今の契約を解約する順番で進めます。
比べるときは保障の中身をそろえる
保険料は、同じような保障でも保険会社や商品によって異なるため、見積もりを比べるときは日額や特約などの条件をそろえます。
保険料の安さだけで選ぶと、必要な保障まで外してしまうことがあります。
相談の場で見かけること
相談の場でも、高額療養費を知らないまま医療費の全額に備えようとして、保険料がかさんでいた例に出会います。
公的保障で足りない部分を先に見積もれば、保険料を下げても困らない範囲が分かります。
まとめ:保障を削る前に、足りない部分を見積もる
医療保険の保険料は、公的保障で足りない部分を見積もってから絞り込むと、下げる範囲を判断しやすくなります。
要点は次のとおりです。
・健康保険が適用される医療費には、高額療養費による1か月の上限がある
・差額ベッド代など公的医療保険の対象外の費用は、全額が自己負担
・入院給付金の日額や特約は、公的保障と貯蓄で足りない分から考える
・終身払いは月々の保険料が低く、短期払いは払い終えた後の負担がなくなる
・解約して入り直すと、健康状態や年齢によって不利になることがある
保険料を下げる前に、高額療養費の上限と公的医療保険の対象外の費用を見積もり、貯蓄で足りない分だけを民間の保険で備えるように日額や特約を見直すことが、保障を削りすぎずに保険料を下げる順番になります。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆した内容です。
当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。
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