資産運用
イデコとNISAどちらから始めたらよい?
先日イベントの相談員に参加させていただき、来場者の相談を受けていたところよく聞かれた質問がこれでした
というものです。
まずイデコのメリットを説明した方が伝わりやすいのでまずはイデコのメリットについてご説明します。
節税、節税と言っているのですが、イデコに加入すると何が節税なんでしょうか?
国民は一定の収入を超える人は、国に対して所得に応じて税金を払うことになっています。
課税所得金額300万の人がいたとします。
※課税所得金額とは税金を計算するベースになる金額です。収入とは異なります、詳細はここでは割愛します。
以下が日本の所得税を計算するときに使う税率になります。(平成26年までは若干異なるので注意してください)
で、この表をどう使うのかというと・・
課税所得金額300万の人は上記表で行けば195万超え、330万以下に該当しますので
税率10%です。
300万×10%=30万ここから上記表の右に記載されている控除額を引きます。
30万ー9.75万円=20.25万円
この人が年間で支払う所得税は20.25万円になります。
ではこの人が月10000円をイデコで運用したとします。年間で12万円になります。
この12万円には税金がかかりません。
ということは課税所得金額300万から12万引きます。
300万ー12万=288万
この金額に先ほどの税率がかかります。
288万×10%=28.8万円
28.8万ー9.75万円=19.05万円
この人が年間で支払う所得税は19.05万円になります。
課税所得金額300万、イデコ掛金10,000円/月の場合
その差額12000円です。※あくまでも目安です。
ではイデコで支払う毎月10,000円はどこに行っちゃうのでしょうか?何か買い物をしてなくなるわけではありませんよね。イデコは将来への積立です。積立ができて、その金額が節税になるってすごくないですか?
これがまだ1つ目のメリットです!
イデコの2つ目のメリットです。さて、何か運用を始めようかと思い立ち、運用を開始して、運用益が出たとします。100万円で運用して、20万収益がでました。元本と合計したら120万!
運用ってボロ儲けだな!!
しかし、実はこの設けた分がまるまるもらえるわけではないのです。
儲かった文に20.315%の税金がかかります。
20万の収益があっても、約4万は税金で持っていかれてしまうのです。
ところがイデコで得た収益については税金はかからず、再投資されます。
後で説明しようと思ったのですが、実はイデコは一度スタートしたら60歳になるまで引き出しをすることができません。ということは運用で収益が出ても儲かったからといって、お金がその分引き出せるわけではないということです。
ですので当然税金もかかりません。儲かった分がそのまま再投資されるのです。
要するに、イデコは運用で得た収益には税金はかかりませんよということです。
これって実はすごいことなんですよ。約20%の税金がかからないってすごくないですか?
2つめのメリットでした。
原則60歳以降積み立てた資産を受け取ることができますが、積みあがってきた資産をまとめて受け取る方法と、一定年数の間、年に何回か分割で受け取る方法、あるいは一部まとめて受け取って残りは分割で受け取る。という方法を選択することができますが、まとめて受け取った場合も分割で受け取った場合も大きな税金の優遇があります。
言葉だけ説明をしておくと、まとめて受け取る場合は退職所得控除、分割で受け取る場合は公的年金控除が受けられます。
イデコは、掛金を払った時、運用時、受取時それぞれにメリットがあります。
NISAには通常のNISAと積立NISAという2つの制度があります。
この2種類のNISAはいずれもイデコでいう②のメリットしか受けられません。
ということはイデコとNISAを比較したら、イデコの方がいいってことですよね。
そうですね。
ただ、イデコの最大の欠点をどう考えるかです。
先ほどチラッと行ってしまいましたが、毎月積み立てているお金はイデコは原則60歳まで受け取ることができません。何か一時的にまとまったお金が必要になったときに、そうだイデコに積立をしていたから解約してお金を取り戻そう・・ということができないのです。
イデコは現状の制度では60歳までしか積立をすることができません。ということは60歳を過ぎている人はイデコの選択肢はないということになります。
メリットの数と税金の優遇を考えれば、
イデコとNISA両方できる人は、イデコの方がメリットは大きいといえるでしょう。
しかし60歳まで受け取れないという点は、もっとも憂慮す必要があります。
この2つの制度は併用ができます。積立金額に余裕がある人はやってみるとよいでしょう。
NISAは途中解約は可能です。
NISAと積立NISAは併用はできません。
運用をスタートしてみたいという人は、まずは単品の運用よりもどの制度を活用するかを自分の状況に照らし合わせて考える必要があります。
NISAとiDeCo(イデコ)ってどっちがいいんですか?
というものです。
まずイデコのメリットを説明した方が伝わりやすいのでまずはイデコのメリットについてご説明します。
イデコのメリットをまずはご説明します
①所得控除のメリット
節税、節税と言っているのですが、イデコに加入すると何が節税なんでしょうか?
国民は一定の収入を超える人は、国に対して所得に応じて税金を払うことになっています。
課税所得金額300万の人がいたとします。
※課税所得金額とは税金を計算するベースになる金額です。収入とは異なります、詳細はここでは割愛します。
以下が日本の所得税を計算するときに使う税率になります。(平成26年までは若干異なるので注意してください)
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
で、この表をどう使うのかというと・・
課税所得金額300万の人は上記表で行けば195万超え、330万以下に該当しますので
税率10%です。
300万×10%=30万ここから上記表の右に記載されている控除額を引きます。
30万ー9.75万円=20.25万円
この人が年間で支払う所得税は20.25万円になります。
ではこの人が月10000円をイデコで運用したとします。年間で12万円になります。
この12万円には税金がかかりません。
ということは課税所得金額300万から12万引きます。
300万ー12万=288万
この金額に先ほどの税率がかかります。
288万×10%=28.8万円
28.8万ー9.75万円=19.05万円
この人が年間で支払う所得税は19.05万円になります。
課税所得金額300万、イデコ掛金10,000円/月の場合
イデコ加入しない | イデコに月1万加入 |
202,500円 | 190,500円 |
その差額12000円です。※あくまでも目安です。
ではイデコで支払う毎月10,000円はどこに行っちゃうのでしょうか?何か買い物をしてなくなるわけではありませんよね。イデコは将来への積立です。積立ができて、その金額が節税になるってすごくないですか?
これがまだ1つ目のメリットです!
②運用益非課税のメリット
イデコの2つ目のメリットです。さて、何か運用を始めようかと思い立ち、運用を開始して、運用益が出たとします。100万円で運用して、20万収益がでました。元本と合計したら120万!
運用ってボロ儲けだな!!
しかし、実はこの設けた分がまるまるもらえるわけではないのです。
儲かった文に20.315%の税金がかかります。
20万の収益があっても、約4万は税金で持っていかれてしまうのです。
ところがイデコで得た収益については税金はかからず、再投資されます。
後で説明しようと思ったのですが、実はイデコは一度スタートしたら60歳になるまで引き出しをすることができません。ということは運用で収益が出ても儲かったからといって、お金がその分引き出せるわけではないということです。
ですので当然税金もかかりません。儲かった分がそのまま再投資されるのです。
要するに、イデコは運用で得た収益には税金はかかりませんよということです。
これって実はすごいことなんですよ。約20%の税金がかからないってすごくないですか?
2つめのメリットでした。
③受け取り時のメリット
原則60歳以降積み立てた資産を受け取ることができますが、積みあがってきた資産をまとめて受け取る方法と、一定年数の間、年に何回か分割で受け取る方法、あるいは一部まとめて受け取って残りは分割で受け取る。という方法を選択することができますが、まとめて受け取った場合も分割で受け取った場合も大きな税金の優遇があります。
言葉だけ説明をしておくと、まとめて受け取る場合は退職所得控除、分割で受け取る場合は公的年金控除が受けられます。
イデコは、掛金を払った時、運用時、受取時それぞれにメリットがあります。
NISAのメリットは?
NISAには通常のNISAと積立NISAという2つの制度があります。
この2種類のNISAはいずれもイデコでいう②のメリットしか受けられません。
ということはイデコとNISAを比較したら、イデコの方がいいってことですよね。
そうですね。
ただ、イデコの最大の欠点をどう考えるかです。
イデコは60歳まで受け取ることができない
先ほどチラッと行ってしまいましたが、毎月積み立てているお金はイデコは原則60歳まで受け取ることができません。何か一時的にまとまったお金が必要になったときに、そうだイデコに積立をしていたから解約してお金を取り戻そう・・ということができないのです。
イデコは60歳までしか掛金を払うことができない
イデコは現状の制度では60歳までしか積立をすることができません。ということは60歳を過ぎている人はイデコの選択肢はないということになります。
メリットの数と税金の優遇を考えれば、
イデコとNISA両方できる人は、イデコの方がメリットは大きいといえるでしょう。
しかし60歳まで受け取れないという点は、もっとも憂慮す必要があります。
イデコとNISAは併用できます
この2つの制度は併用ができます。積立金額に余裕がある人はやってみるとよいでしょう。
NISAは途中解約は可能です。
NISAと積立NISAは併用はできません。
運用をスタートしてみたいという人は、まずは単品の運用よりもどの制度を活用するかを自分の状況に照らし合わせて考える必要があります。