医療保険
七大生活習慣病特約の選び方:三大疾病以外にも備える

「七大生活習慣病特約って、どんな病気が対象になるの?保険料は高くなる?」
生命保険や医療保険を検討する際、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」といった三大疾病への備えは欠かせません。しかし、三大疾病以外にも、高血圧や糖尿病など、入院や通院が長期化する可能性のある生活習慣病は多く存在します。そこで重要になるのが、「七大生活習慣病特約」です。
この記事では、七大生活習慣病とは何かを解説します。そして、特約の保障内容や保険料への影響を詳しく掘り下げ、どんな人が特約を付加すべきか、その判断基準を提案します。
七大生活習慣病とは?三大疾病以外も網羅

七大生活習慣病とは、三大疾病に加えて、以下の4つの病気を含めた7つの病気の総称です。これらの病気は、通常の病気と比べて、治療が長期化する傾向があるため、手厚い保障が必要とされます。
三大疾病:
・がん
・心疾患(急性心筋梗塞を含む)
・脳血管疾患(脳卒中を含む)
七大生活習慣病:
三大疾病に加えて、「高血圧性疾患」「糖尿病」「肝疾患」「腎疾患」の4つを含めた7つの病気です。
八大疾病:
七大生活習慣病に「慢性膵炎」を加えた8つの病気です。ただし、保険会社によって対象疾病の範囲が異なる場合があります。
特約の保障内容と、保険料への影響

七大生活習慣病特約は、医療保険の主契約に付加して、七大生活習慣病に特化した手厚い保障を確保する特約です。保障内容は保険会社や商品によって異なるため、加入前の確認が重要です。
特約の保障内容
入院給付金の上乗せ・延長:
・七大生活習慣病で入院した場合に、主契約の入院給付金に加えて、給付金が上乗せされる商品があります。
・三大疾病は入院日数が無制限になる商品が多いですが、その他の生活習慣病では、120日や180日などへの延長が一般的です。
給付要件の違い:
・がん: 診断が確定することで給付されることが多いです。
・その他の生活習慣病: 入院や特定の治療が条件となることが多いです。
注意点:
持病がある場合、加入が制限されたり、保険料が割増になることがあります。
保険料への影響
保険料が上乗せされる:
・七大生活習慣病特約を付加すると、その分、保険料が上乗せされます。
・特約保険料は年齢や保障内容によって異なりますが、一般的には主契約保険料の10〜30%程度の上乗せとなることが多いです。詳細は各保険会社の見積もりシステムで確認することをお勧めします。
保険料と保障内容のバランス:
保険料の負担が家計を圧迫しないよう、保険料と保障内容のバランスを考えましょう。
どんな人が七大生活習慣病特約を付加すべきか

七大生活習慣病特約は、以下のようなニーズを持つ方に特に加入をおすすめします。
1.三大疾病以外の病気リスクも備えたい人:
糖尿病や高血圧など、三大疾病以外の生活習慣病のリスクも考慮したい場合は、保障内容の広い七大生活習慣病特約を検討しましょう。
2.家系に生活習慣病の病歴がある人:
家族に生活習慣病を患った人がいる場合、遺伝的なリスクがあるため、加入を検討しましょう。
3.働き盛りの世代:
一家の大黒柱として家族の生活を支えている場合、万が一、病気で働けなくなった際のリスクが大きいため、加入を検討しましょう。
4.貯蓄を減らしたくない人:
・病気やケガで治療費がかかっても、貯蓄を切り崩さずに済むようにしたい人におすすめです。
【補足】: 七大生活習慣病特約以外にも、単体の疾病保険や一時金タイプの保険など、代替手段についても検討し、ご自身のニーズに最適なものを選びましょう。
まとめ:七大生活習慣病特約は「幅広い病気リスク」への備え
七大生活習慣病特約は、三大疾病だけでなく、より幅広い病気のリスクに備えるための重要な保障です。
・七大生活習慣病は治療が長期化する傾向があるため、通常の医療保険だけでは保障が手薄になる可能性があります。
・入院給付金の上乗せや、入院日数の延長といった手厚い保障が確保できます。
・ご自身の健康状態や、保障が必要な期間、保険料と保障内容のバランスを考えて、最適な選択をしましょう。
【注意】: がん保障には通常90日の待機期間があります。七大生活習慣病特約も同様の待機期間が設けられている場合があるため、契約時に確認が必要です。
この記事を参考に、あなたに最適な特定疾病保障を選び、安心して日々の生活を送りましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。