医療保険
30代夫婦の医療保険:出産・育児を見据えた見直し

「夫婦で医療保険に入る場合、保障内容はどう組み合わせるのがベスト?」
30代は、結婚、出産、育児といったライフイベントが集中する時期です。家族が増えると、万が一のリスクに備える必要性が高まります。特に、医療保険は、夫婦それぞれの保障内容だけでなく、出産や育児にかかる費用、そして収入減も考慮して、賢く見直すことが重要です。
この記事では、30代夫婦に最適な医療保険の見直し方を解説します。夫婦で保障内容をどう組み合わせるか、女性疾病特約の重要性、そして収入減を考慮した保険料設定まで。出産・育児を見据えた、後悔しないための医療保険戦略を提案します。
夫婦で保障内容をどう組み合わせるか

30代夫婦の医療保険は、夫婦それぞれが加入するのが基本です。しかし、夫婦別々に加入するだけでなく、保障内容をどう組み合わせるかが重要になります。
夫婦それぞれの保障の必要性
夫婦共通の保障:
夫婦どちらも、万が一の入院や手術で収入が途絶えるリスクに備える必要があります。医療保険で入院給付金や手術給付金を確保し、病気やケガで働けない期間の収入減を補うことが大切です。
出産・育児に備える保障:
出産される方は、妊娠・出産期間中の医療費にも備える必要があります。女性疾病特約を付加することで、女性特有の病気や出産に伴う医療行為に手厚く備えられます。
医療保険の見直し方
夫婦で保障内容を合わせる:
入院給付金日額や、特約の有無など、夫婦で保障内容を合わせることで、保障が過不足なく確保できます。
夫婦で保険料を分担する:
夫婦それぞれの収入に応じた保険料を分担することで、家計への負担を軽減できます。
女性疾病特約の重要性

女性向け医療保険は、女性特有の病気に備える上で、非常に有効な保険です。
女性特有の病気
主な病気:
・乳がん、子宮がん、卵巣がんなど
・子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫など
・妊娠・出産に関する病気(帝王切開や切迫早産など)
女性疾病特約の主な給付金
1.女性疾病入院給付金:
女性特有の病気で入院した場合に、通常の入院給付金に上乗せして給付金が支払われます。
2.乳房再建給付金:
乳がんなどの治療で乳房を切除し、再建手術を受けた場合に、給付金が支払われます。
3.妊娠・出産時の保障:
帝王切開や切迫早産など、医療行為とみなされる出産に伴う入院や手術の費用が保障されます。
収入減を考慮した保険料設定

出産や育児期間中は、産休・育休による収入減や、子育て費用の増加など、家計が大きく変動する時期です。
収入減への備え
産休・育休中の収入減:
産休・育休中は、育児休業給付金などで収入が補填されますが、現役時代の収入よりは少なくなります。
医療保険の役割:
医療保険の給付金は、この働けない期間の収入減を補うための、重要な収入源となります。
保険料設定のポイント
無理のない範囲で設定:
出産・育児期間中は、家計が厳しくなりがちです。医療保険の保険料が家計を圧迫しないよう、無理のない範囲で保険料を設定しましょう。
払込期間の見直し:
終身医療保険に加入している場合、保険料を一生涯払い続ける「終身払い」と、60歳や65歳など、一定期間で支払いを完了する「有期払い」があります。定年後の保険料負担を気にすることなく、有期払いを検討することも有効です。
まとめ:30代夫婦の医療保険は「出産・育児」を見据えた見直し
30代夫婦の医療保険は、出産・育児というライフイベントを見据えた見直しが重要です。
・夫婦それぞれが加入し、保障内容をどう組み合わせるか検討しましょう。
・女性疾病特約を付加することで、女性特有の病気や、妊娠・出産に備えられます。
・収入減を考慮し、無理のない保険料設定にしましょう。
今回の解説を参考にしながら、医療保険選びを進めて、心配のない生活を築いていきましょう。なお、本記事は30代夫婦の「医療保険の考え方」に特化した内容です。万が一の保障などは、別途、ご検討いただく必要があるため、注意してください。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。