金投資
金投資をNISAで始めるメリットとは?非課税で資産を増やす方法を解説

はじめに:なぜ今、NISAで金投資が注目されているのか?

インフレや地政学リスクが高まる中、資産の安全性を重視する人々から金投資が注目されています。さらに、2024年から拡充された新NISA制度を活用することで、非課税の恩恵を受けながら効率的に資産形成が可能です。従来の株式や投資信託に加えて、安定資産として金を組み入れる動きが広がっています。
NISAで金投資をする3つのメリット

NISAを利用して金投資を行うことで、以下のようなメリットがあります。
非課税で利益を最大化できる
通常、金ETFの売却益には約20%の税金がかかります。多くの金ETFは分配金を出さないため、収益は主に売却時のキャピタルゲインとなります。
一方で、金関連投資信託には金価格連動型ETFのほか、金の採掘・生産に関わる企業の株式などを組み入れた商品もあり、これらは分配金が支払われるケースがあります。その場合、分配金にも課税されます。
しかしNISA口座を利用すれば、こうした売却益や分配金も非課税枠の範囲内であれば課税されず、利益をそのまま受け取ることが可能です。
他の投資と組み合わせてリスク分散できる
株式や投資信託が市場環境の影響を強く受けるのに対し、金は有事に強い資産とされています。ポートフォリオに金ETFなどを組み入れることで、資産全体の値動きを安定させる効果が期待できます。
少額から始められる
多くの証券会社では数千円程度から金ETFや金関連投資信託を購入できます。投資初心者でも無理なく始められる点が魅力です。
NISAで金投資をする際の注意点

NISAを使った金投資にはメリットだけでなく、いくつかの注意点もあります。
非課税期間と価格変動リスク
新NISAでは非課税保有期間が無期限となりましたが、運用期間中、金価格は短期的に大きく変動することもあるでしょう。
基本的に、長期保有をおすすめしますが、途中で売却する際は、タイミングに注意が必要です。
税制と手数料の違い
・NISA内で保有する金ETF・投資信託は非課税
・NISA外での金地金売却は譲渡所得課税の対象(税率は所得に応じて15%〜55%)
・純金積立はNISA非対応のため、非課税のメリットを受けられません
また、売買手数料がかかる場合があり、証券会社ごとに金額が異なるため、事前にコストを確認しておくことが重要です。
ネット証券の金ETF売買手数料
多くの主要ネット証券では、国内ETFの売買手数料が無料となっています。証券会社を選択する際は、以下の点を確認することをおすすめします:
・国内ETFの売買手数料
・NISA口座の管理手数料
・取扱商品の種類
・投資情報の充実度
証券会社選びのポイント
NISA口座で金投資を始める際は、以下の観点から証券会社を比較検討しましょう:
・手数料体系:売買手数料、口座管理手数料の確認
・商品ラインナップ:金ETFや金関連投資信託の取扱数
・投資環境:取引ツールの使いやすさ、情報提供の充実度
・サポート体制:相談窓口やアフターサービスの質
NISAで利用できる金投資商品

NISAで金投資を行う場合は、以下の商品が対象となります。
・金ETF(例:純金上場信託1540、SPDR ゴールド・シェア1326)
・金価格連動型の投資信託
一方で、純金積立や現物の金購入はNISAの非課税枠では利用できないため注意が必要です。
つみたて投資枠での金投資
つみたて投資枠で購入できる純粋な金関連商品は現在のところ非常に限定的です。金を含む商品を探す場合は、主に成長投資枠での購入が一般的です。一部のバランスファンドで金を組み入れた商品がつみたて投資枠対象になっている場合がある程度です。
金投資の注意すべきリスク

金投資には以下のリスクがあります。
・為替リスク:金価格はドル建てのため、円高時には価格下落の影響を受けます
・インカムゲインなし:金は配当や利息を生まない資産です
・高値掴みリスク:史上最高値圏での購入は下落リスクが伴います
2024年の金価格動向
2024年には金価格が史上最高値を更新し続けており、インフレ懸念や地政学リスクの高まりが主な要因となっています。ただし、高値圏での投資となるため、ドルコスト平均法による積立投資で、価格変動リスクを分散することが重要です。
2024年新NISA制度の詳細
新NISAの主な特徴は以下の通りです。
・年間投資枠:最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)
・生涯非課税限度額:最大1,800万円
・非課税保有期間:無期限
両枠を併用することが可能で、金ETFや金関連投資信託は主に「成長投資枠」で購入できます。
NISAの基本については、以下の記事も参考にしてください。
NISAとは?2025年最新情報!初心者にもわかりやすく徹底解説
NISAで金投資を始める具体的な手順

1. 証券会社でNISA口座を開設
2. 金ETFまたは金関連投資信託を選択
3. 成長投資枠で購入
4. 定期的な見直しとリバランス
以降、2~4のサイクルを繰り返します。
投資シミュレーション例
月3万円をNISA成長投資枠で積立投資する場合
・株式投資信託:2万5千円(約83%)
・金ETF:3千円(約10%)
・債券ETF:2千円(約7%)
この配分により、年間36万円の投資でリスク分散された資産形成が可能です。
これは、比較的リスクが高い資産配分ですので、自信のリスク許容度に応じて割合を変更してください。
ポートフォリオにおける適切な金の比率
資産運用の専門家は、ポートフォリオに占める金の比率を5%〜10%程度に抑えることを推奨しています。金はリスク分散効果がありますが、長期的なリターンは株式に劣るため、資産を大きく増やしたい方は、金は補完的に活用するのが望ましいとされています。
金投資開始前のチェックポイント
・投資タイミングの検討:現在は史上最高値圏のため、一括投資よりも積立投資が推奨されます
・他の資産とのバランス:金だけに偏重せず、株式・債券との分散投資を心がけましょう
・長期投資の前提:短期的な価格変動に惑わされず、目安として5~10年以上の保有を前提としましょう
まとめ:NISAを活用した賢い金投資のすすめ
NISAを使った金投資は、非課税の恩恵を受けながら資産を守り、安定的に増やす手段の一つです。対象となるのは金ETFや金関連投資信託であり、純金積立や現物金投資は非課税制度の対象外です。非課税枠を賢く活用し、金をポートフォリオの一部として取り入れることで、リスク分散と資産防衛の効果が期待できます。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。
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