医療保険
男性向け医療保険:男性特有の病気と、働き盛りの備え

「働き盛りで入院するわけにはいかないけど、どんな保障があれば安心?」
男性は、女性とは異なる病気のリスクを抱えています。特に、前立腺がんや胃がんなど、男性に多いがんや、働き盛りの世代にリスクが高まる生活習慣病への備えは欠かせません。万が一、病気で入院したり、働けなくなったりした場合、収入が途絶え、ご自身だけでなくご家族の生活にも大きな影響を与える可能性があります。
この記事では、男性特有の病気のリスクを解説します。そして、医療保険と就業不能保険を組み合わせる重要性、医療保険料の相場と、保険選びのポイントまで。働き盛りの男性のための賢い医療保険の活用術を提案します。
男性特有の病気のリスクと、治療費

男性は、年齢とともに病気のリスクが高まります。
主な病気と治療費

前立腺がん:
50代以降、罹患率が高まります。治療が長期化したり、高額な医療費がかかったりするケースも少なくありません。
胃がん・大腸がん:
男性に多いがんであり、早期発見・早期治療が重要です。
生活習慣病:
高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患など、働き盛りの世代にリスクが高まります。
治療費の負担
公的医療保険の限界:
日本には高額療養費制度がありますが、それでも差額ベッド代や、先進医療の技術料などは自己負担となります。
民間保険でカバー:
これらの病気や治療費は、民間の医療保険で備える必要があります。
医療保険と就業不能保険の組み合わせ

男性は、ご自身が入院や病気で働けなくなった際の「収入減リスク」に備える必要があります。
医療保険の役割
医療費の自己負担分をカバー:
入院や手術でかかる医療費の自己負担分をカバーします。
先進医療特約:
公的医療保険の対象外となる先進医療の技術料を補償します。
就業不能保険の役割
収入減リスクへの備え:
・病気やケガで長期間働けなくなった際の収入減を補います。
・給付金は、治療費だけでなく、生活費や住宅ローンなど、自由に使うことができます。
会社員の傷病手当金との連携:
会社員の場合、健康保険から「傷病手当金」が支給されますが、その金額だけでは生活費が不足する可能性があります。就業不能保険を組み合わせることで、不足する部分を補えます。
自営業者への重要性:
自営業者は、基本的に会社員のような傷病手当金制度がありません。就業不能保険は、自営業者にとって、収入減リスクへの備えとして、特に重要です。
医療保険料の相場と、保険選びのポイント
男性向けの医療保険を選ぶ際は、保険料と保障内容のバランスを考えることが重要です。
医療保険料の相場
年齢が上がるほど保険料は高くなる:
医療保険は、年齢が上がるほど病気のリスクが高まると判断されるため、保険料が高くなります。
保険料の男女差:
生命保険全体では男性の方が保険料が高い傾向にありますが、医療保険単体では、必ずしも全年代で男性が高いとは限りません。特に30代など若い世代では、女性特有の病気への備えを考慮して、男女差が少ない場合や、女性の方が高くなる場合もあります。
保険選びのポイント
1.若いうちの加入:
若いうちに加入すれば、保険料が安価なまま、一生涯の保障が続く終身型を選べます。
2.保障内容の厳選:
入院給付金日額を少額に抑えたり、不要な特約を外したりして、保険料を安くできます。
3.就業不能保険との組み合わせ:
医療保険だけでなく、就業不能保険も活用し、万が一の際の収入減に備えましょう。
まとめ:男性は「医療費」と「収入」の両方に備える
男性向けの医療保険は、男性特有の病気のリスクに備えるだけでなく、働けなくなった際の収入減にも備えることが重要です。
・男性特有の病気のリスクを理解し、医療保険で入院・手術費用に備えましょう。
・就業不能保険も活用し、収入減リスクに備えましょう。
・若いうちの加入や保障内容の見直しで、保険料を安く抑えましょう。
ぜひこの記事の内容を活用して、ご自身にぴったりの医療保険を見つけ、将来への不安を解消していただければと思います。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。