医療保険
初めての医療保険選び!知っておきたい3つのポイント

初めて医療保険を検討する際、多くの人が「保障内容」「保険料」「保険期間」といった、たくさんの選択肢を前にして迷ってしまいます。しかし、医療保険選びには、失敗しないために押さえておくべき、たった3つの重要なポイントがあります。
この記事では、初めて医療保険を選ぶ方が知っておきたい3つのポイントを解説します。保障内容の確認、保険料の確認、保障期間の選択という3つの軸で、ご自身のライフプランに合った最適な保険を見つけるためのヒントを提案します。
ポイント1:保障内容をしっかり確認する

医療保険の保障内容は、万が一の際の治療費をどれだけカバーしてくれるかを左右する最も重要なポイントです。以下の3つの項目をチェックしましょう。
入院給付金
仕組み:
病気やケガで入院した場合に、入院日数に応じて支払われる給付金です。
選び方:
・1日あたり5,000円〜10,000円といった形で設定するのが一般的です。
生命保険文化センターの調査によると、1日あたりの入院給付金の日額の平均は男性で9,600円、女性で8,100円となっています。
・差額ベッド代や入院中の雑費を考慮して、給付金日額を決めましょう。
生命保険文化センター 1日あたりの入院保障額はどれくらい?
手術給付金
仕組み:
手術を受けた場合に、まとまった金額が支払われる給付金です。
選び方:
・入院給付金日額の10倍、20倍といった形で設定されます。
・手術の種類によって給付倍率が異なる場合があるため、保障内容をよく確認しましょう。
特約の種類
特約とは、主契約の保障を充実させるオプションです。
主な種類:
・先進医療特約: 公的医療保険の対象外となる先進医療の技術料を補償します。保険料が安価なため、付加を検討しましょう。
・三大疾病特約: がん、急性心筋梗塞、脳卒中といった三大疾病に特化した保障です。
・女性疾病特約: 女性特有の病気(乳がん、子宮筋腫など)に手厚く備える保障です。
ポイント2:保険料が家計に無理のない範囲か確認する

医療保険の保険料は、一度契約すると何十年も払い続けるものです。家計を圧迫しないよう、無理のない範囲で保険料を設定しましょう。
保険料の相場を知る
年齢や性別:
保険料は、年齢が上がるほど高くなります。また、医療保険単体でも一般的に男性の方が保険料は高い傾向にあります。
保障内容:
入院給付金日額が大きいほど、特約をたくさん付けるほど、保険料は高くなります。
医療費の自己負担額を把握する
公的医療保険:
・公的な健康保険制度のおかげで、ひと月の医療費の自己負担額には上限があります(高額療養費制度)。自己負担額の上限は収入に応じて変動しますので、確認が必要です。
高額療養費制度についての詳細は、全国健康保険協会のサイトをご確認ください。
・【補足】: 2025年8月から予定されていた高額療養費制度の改正は、実施が見送られました。 ただし、将来的に医療費負担が増える可能性は残るため、民間保険の必要性は引き続き高いと言えます。
貯蓄とのバランス:
医療費の自己負担分を、貯蓄で賄うことも可能です。ご自身の貯蓄額に応じて、医療保険でどこまで備えるか、そのバランスを考えましょう。
ポイント3:保障期間をどうするか選択する

医療保険には、「定期型」と「終身型」の2種類があり、保障期間が異なります。
定期型:保険料を安く抑えたい人向け
特徴:
保障期間が10年、20年、60歳までなど、決められている保険です。
メリット:
保険料が割安: 終身型に比べて保険料が安く、家計への負担が少ないです。
デメリット:
・保障の終了: 満期を迎えると保障がなくなります。
・更新時の保険料上昇: 更新時に保険料が上がります。
終身型:一生涯の安心を確保したい人向け
特徴:
保障が一生涯続く保険です。
メリット:
・一生涯の保障: 何歳で入院・手術をしても、保障が続きます。
・保険料が一定: 契約時の保険料が一生涯変わらないため、老後の保険料負担が心配ありません。
デメリット:
保険料が割高: 定期型に比べて保険料が高くなります。
まとめ:自分のライフプランに合った保険を見つける
初めての医療保険選びは、難しく感じるかもしれませんが、3つのポイントを押さえることで、失敗するリスクを減らせます。
・保障内容: 入院給付金、手術給付金、特約を正しく理解し、必要な保障を厳選しましょう。
・保険料: 家計に無理のない範囲で、保険料を安くする方法も検討しましょう。
・保障期間: 定期型と終身型、それぞれの特徴を理解し、あなたに合った保障期間を選びましょう。
この記事を参考に、あなたに最適な医療保険を選び、安心して日々の生活を送りましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。