自動車保険
ロードサービス特約でできること|JAFや他サービスとの違いを解説

自動車保険に付帯できるロードサービス特約は、事故や故障など思わぬトラブル時に頼れるオプションです。レッカー移動やバッテリー上がりなど代表的なサービスを無料で受けられる一方で、JAFやクレジットカードの付帯サービスとの違いもあります。本記事ではロードサービス特約とは何か、6つのサービス内容を徹底解説し、費用シミュレーション付きで解説する3つのメリット、他サービスとの違いを徹底比較します。
ロードサービス特約とは?6つのサービス内容を徹底解説

ロードサービス特約は、自動車保険に追加できるオプションで、事故や故障で自力走行できなくなった際に支援を受けられる仕組みです。多くの保険会社に共通する代表的な6つのサービスを紹介します。
1. レッカー移動
事故や故障で走行できなくなった場合、修理工場まで搬送してもらえます。多くの契約では50km程度まで無料です。
シミュレーション:業者へ直接依頼すると1kmあたり約700円、50kmで3万5,000円程度。特約利用なら0円です。
2. バッテリー上がり対応
ライトの消し忘れなどでバッテリーが上がった際に、ジャンピング作業でエンジンを始動してもらえます。
シミュレーション:業者依頼なら8,000〜15,000円程度。特約利用なら無料です。
3. キー閉じ込み対応
インロックしてしまった際に解錠してもらえます。スマートキー車にも対応可能な場合が増えています。
シミュレーション:鍵業者に依頼すると1万〜2万円が相場。特約利用なら0円です。
4. パンク時の応急対応
走行中にタイヤがパンクした場合、スペアタイヤ交換を行ってもらえます。スペアがない場合はレッカー搬送になることもあります。
シミュレーション:業者依頼で5,000〜1万円程度。特約利用なら無料です。
5. 燃料切れの給油サービス
ガソリンや軽油が切れた際に一定量を給油してもらえます。無料で利用できる量や回数は保険会社ごとに異なります。
シミュレーション:出張給油は1万円前後が相場。特約なら規定量まで無料です。
6. その他の応急対応
冷却水不足やオイル漏れなど軽微な不具合にも対応してもらえます。ただし部品代や油脂代は自己負担になるのが一般的です。
費用シミュレーション付き|ロードサービス特約を利用する3つのメリット

ロードサービス特約は安心感に加えて、経済的・時間的なメリットをもたらします。代表的な3つをシミュレーションとともに解説します。
1. 突発的な出費を防げる
レッカー移動や解錠を自己負担すると数万円規模の費用が発生します。特約があれば予期せぬ出費を回避できます。
2. 24時間365日のサポート体制
多くの保険会社では24時間365日対応のコールセンターを設けています。夜間や休日のトラブルでも安心して依頼できます。
3. 事故後の対応がスムーズ
事故で車を動かせない場合、迅速にレッカーを手配でき、二次被害防止につながります。提携工場への搬送により修理や保険手続きもスムーズです。
JAFやクレジットカード付帯サービスとの違いを徹底比較

自動車保険のロードサービス特約は便利ですが、JAFやクレジットカードの付帯サービスとも重複する場合があります。ここでは違いを徹底比較します。
- 自動車保険のロードサービス特約:契約した車両ごとに適用。契約範囲内で無料サービスを利用可能。
- JAF:会員本人が対象。マイカー以外でもレンタカーや友人の車で利用可能。サービス範囲が幅広いのが特徴。
- クレジットカード付帯サービス:カードごとに内容が異なり、簡易的なロードサービスを無料または低価格で利用できるケースもある。
つまり、ロードサービス特約は「契約車両専用」であるのに対し、JAFやクレジットカード付帯サービスは「本人ベース」で広く使える点が大きな違いです。
まとめ|ロードサービス特約を上手に活用するポイント
ロードサービス特約は、レッカー移動やバッテリー上がりなど6つのサービスを無料で利用できる自動車保険の重要なオプションです。数万円規模の出費を防ぎ、事故対応をスムーズにする効果があります。さらに、JAFやクレジットカード付帯サービスとの違いを理解することで、自分に最も合った備え方が可能になります。自動車保険を契約する際には、補償内容とあわせてロードサービス特約の範囲を確認しておきましょう。
出典:
金融庁「保険商品における付帯サービスに関する監督指針」
日本損害保険協会
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。