ファイナンシャルプランナー
インフレ対応策としての資産運用
インフレ対策としての資産運用
資産運用はしなければいけないのでしょうか?
はい、私はしなければならないくらいの必要性を感じています。
その根拠として、老後の生活費の必要額が増えていること。
そして、以前のように終身雇用で給料が右肩上がりで伸びるということが無いということです。
給料が上がらないので、貯蓄するお金を残すことが難しい事。なおかつ退職後、収入がなくなって年金を頼りに生活する期間が延びていること。
より、手元にあるお金を有効活用する必要がある時代になってきているからです。こちらのサイトが参考になります。
インフレが追い打ちをかける
さらにこの「インフレ」の問題です。インフレとは物価が上昇することです。2019年4月から多くの食料品が値上げしましたね。それに限らず、物価は徐々に値上がりを繰り返しています。
私はよく缶ジュースを引き合いに出しますが、今は知らない人もいるかも知れません。缶ジュースって昔自動販売機で「100円」だったんですよ。
スーパーで買えば割引になったり、ペットボトル飲料や350ml缶等でいろいろな価格帯はありますが、昔は100円だったんです。
日頃すごしていると、あまり気づきませんが長い期間をかけて物価は上昇をしています。
ほうほう・・だから資産運用となんの関係があるの?
資産運用はインフレに対抗する手段なんです
物価が5年かけて5%上昇する世の中だったとします。
1台100万円の車が5年後5%物価上昇すれば105万円になったとします。
そんな最中、車を買うために5年金利の定期預金で100万円を運用していたとします。(銀行でお金を預けることも運用です)
金利は5年間で0.3%としましょう。
5年後は100万+利息3000円です。厳密にはこの3000円から税金が差し引かれます。
100万円の定期預金で運用していたら5年後100万と3000円になりましたが、車自体が105万円になってしいまったので5年後購入できなくなってしまいました。
物価上昇をしているのに、利息の低い金融商品で運用をしていると現金の価値が目減りしているというのがお分かりいただけるでしょうか?
私達の現金の価値が下がっているのです。
資産を目減りさせないためには、資産運用で5年間で5%以上の運用利回りを出す運用をする必要があります。
5年で5%の運用益を出すなんて、帰ってお金が減っちゃう可能性もあるんですよね!
後日後述しますが、リスクを抑えて運用する方法があります。
そして、必ず自分の持っている全財産を一度に運用する必要もありません。
5年間で仮に2%、3%という運用であったとしても、前述の0.3%の利息よりはインフレの対策になります。 (定期預金は金融機関が破たんしない限りは元本割れしないという点はメリットです)
物価上昇に少しでも追随(ついずい)するような運用をすれば、資産の目減りを「抑える」効果があります。
まとめです
①退職後、年金だけで生活できない期間が伸びているので用意しなければならないお金が増えている。
②給料は右肩上がりで増えていく時代ではなく、貯蓄がしにくい時代になっている。
③物価が上昇しているため、利息の少ない運用をしていると手持ちの現金の価値が目減りする
この3点より、現在はより資産運用の必要性が高まっているのです。