生命保険
生命保険料の相場:あなたは平均と比べてどう?最新データで徹底解説!

「みんな、毎月いくらくらいの生命保険料を払ってるんだろう?」生命保険への加入を検討している方も、すでに入っている方も、一度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。
万が一の時に家族を守る大切な保険ですが、毎月の保険料は家計に大きな影響を与えますよね。
この記事では、生命保険文化センターの2024(令和6)年度「生命保険に関する全国実態調査」の最新データをもとに、生命保険料の相場について徹底的に解説します。あなたの年代や家族構成と比べて、保険料が妥当なのか、それとも見直しのタイミングなのか、ぜひチェックしてみてください。
生命保険料の平均はいくら?最新データを確認!

まず、気になる生命保険料の最新の平均から見ていきましょう。
公益財団法人 生命保険文化センターの2024(令和6)年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険(個人年金保険を含む)に加入している世帯全体の年間払込保険料は、平均で35.3万円(前回2021年調査の37.1万円から1.8万円減少)。これを月額に換算すると、約2.9万円となります。
ただし、この「平均」には、死亡保険だけでなく、医療保険やがん保険、さらには個人年金保険や学資保険といった貯蓄型の保険もすべて含まれています。
また、年間払込保険料の分布を見てみると、「12~24万円未満」の世帯が19.3%と最も多く、次いで「12万円未満」(17.8%)、「24~36万円未満」(15.7%)と続いています。このデータからわかるように、保険料の支払い額は世帯によって大きく異なります。約半数の世帯が年間36万円未満の保険料を支払っていることがわかりますね。
あなたの保険料は平均と比べてどう?要因別の相場をチェック!

生命保険料は、加入する人のさまざまな条件によって大きく変動します。ここでは、特に影響の大きい要因ごとに相場を見ていきましょう。
年齢
保険料は、基本的に年齢が上がるほど高くなる傾向にありますが、ライフステージによってピークがあります。
世帯主の年齢別に年間払込保険料(全生保)を見ると、「55~59歳」の世帯が最も高く、40.7万円となっています。次いで、「40~44歳」が37.4万円、「45~49歳」が36.8万円と続きます。
若年層(29歳以下)は32.2万円、30代前半(30~34歳)は29.8万円と比較的低い傾向にあります。これは、若い時期は保険料が安く設定されていることや、子育てなどによる保障ニーズが本格化する前であることが影響していると考えられます。
多くの年代で2012年以降減少傾向が見られますが、35歳から59歳といった働き盛りの世代で、保険料負担が高くなる傾向は引き続き見られます。これは、子どもの教育費や住宅ローンなど、経済的な責任が重くなる時期に、死亡保障や医療保障を手厚くする世帯が多いことが要因と考えられます。
世帯年収
世帯年収が高くなるほど、支払う保険料も高くなる傾向があります。これは、年収が高い世帯ほど生活水準や教育費の水準が高く、万が一の際に備えるべき金額も大きくなるためと考えられます。
最新データでも、世帯年収「1,000万円以上」の世帯では年間払込保険料(全生保)が55.4万円と最も高く、年収に比例して保険料も高くなる傾向が明確に見られます。
家族構成
家族構成も保険料に大きな影響を与えます。一般的に、扶養家族が多いほど、また子どもがいる家庭ほど、保険料の支払額も多くなります。
特に、末子が就学終了した世帯や、保育園児・幼稚園児がいる世帯は保険料が高くなる傾向があります。これは、子どもの教育費や、万が一の際に残された家族の生活費を保険でカバーしようとする意識が強いためです。
一方、夫婦のみの世帯や、子どものいない独身世帯は、保険料が低い傾向にあります。
雇用形態
雇用形態によっても保険への意識や支払額に差が出ます。自営業者の世帯は、会社員や公務員(被用者)の世帯よりも保険料が高くなる傾向があります。これは、自営業者が退職金制度がないなど、将来の収入の安定性に不安を感じ、保険でより手厚く備えようとするからです。
貯蓄額
意外かもしれませんが、保有する金融資産額(貯蓄額)が多い世帯ほど、保険料の支払額も多くなる傾向があります。これは、貯蓄に余裕がある家庭ほど、保険料に回す資金も多く、さまざまなリスクに備えようとする意識が高いことが背景にあると考えられます。
家計を圧迫しない!生命保険料を抑える3つの方法

「うちの保険料、平均より高いかも…」と感じた方もいるかもしれませんね。でもご安心ください。家計を圧迫せずに、必要な保障を確保するための保険料を抑える方法はいくつかあります。
保障内容と保険期間を見直す
まず、今の保険があなたのライフスタイルや家族構成に本当に合っているかを確認しましょう。必要以上の保障はついていませんか?例えば、お子さんが独立するまでの期間だけ手厚い保障が必要なら定期保険を、一生涯の保障が必要なら終身保険を選ぶなど、必要な期間と保障内容を明確にすることで、無駄な保険料をカットできます。
掛け捨て型保険を検討する
貯蓄性のある保険は魅力的ですが、その分保険料も高くなります。もし、保険料を最優先で抑えたいなら、掛け捨て型の保険(定期保険や収入保障保険など)を検討してみましょう。これらは、保障に特化しているため、同じ保障内容でも貯蓄型より保険料が安く設定されています。
専門家に相談する・複数社を比較する
生命保険は複雑な商品も多く、自分で判断するのは難しいもの。保険会社や保険代理店の専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談することで、あなたの状況に合わせた最適なプランを提案してもらえます。
また、複数の保険会社のパンフレットを取り寄せたり、オンラインの一括見積もりサービスを活用したりして、複数の商品を比較検討することも非常に重要です。同じ保障内容でも、会社によって保険料は大きく異なる場合があります。
失敗しない!生命保険選びの3つのポイント
保険料の相場は参考になりますが、最も大切なのは、あなたとご家族に合った保険を選ぶことです。保険選びで後悔しないために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
加入目的を明確にする
「なぜ生命保険に入るのか?」ここが最も重要です。「万が一の時に家族の生活費を確保したい」「病気やケガの治療費に備えたい」「老後の資金を準備したい」「子どもの教育資金を貯めたい」など、目的を具体的にすることで、必要な保障の種類や金額が見えてきます。
必要保障額を正確に把握する
特に死亡保険の場合、万が一の時に残された家族が「いくら」必要なのかを具体的に計算しましょう。現在の生活費、住宅ローン、教育費などから、遺族年金などの公的保障や遺族の収入を差し引いて、足りない分が必要保障額です。この金額を把握することで、適切な保険金額を設定できます。
無理なく払い続けられる保険料に設定する
どんなに良い保険でも、保険料の支払いが家計を圧迫してしまっては意味がありません。保険は長く続けることで効果を発揮するものなので、現在の収入や将来のライフプランを考慮し、無理なく継続できる保険料に設定することが大切です。
まとめ:最新データを参考に、あなたに最適な生命保険を見つけよう!

生命保険料の相場はあくまで目安です。大切なのは、あなたのライフスタイル、家族構成、収入、そして将来設計に合わせて、本当に必要な保障内容と無理なく払い続けられる保険料のバランスを見つけることです。
定期的に保険を見直すことで、ライフステージの変化に対応し、常に最適な保障を確保できます。もし、保険選びや見直しで迷ったら、保険の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
あなたの「安心」に繋がる、納得のいく保険選びをしてくださいね。
お金に関する相談はファイナンシャルプランナーの金子賢司まで。日本FP協会の「CFP®認定者検索システム」、またはJ-FLEC(金融経済教育推進機構)のサイトの、J-FLEC認定アドバイザー検索で検索することも可能です。北海道エリアに絞って検索していただくと容易に検索できます。