ファイナンシャルプランナー
FP相談を最大限に活用!準備すべき必要書類と理由を徹底解説

ファイナンシャルプランナー(FP)への相談は、漠然としたお金の不安を解消し、具体的な未来設計を描くための強力な一歩です。しかし、「何を持っていけばいいの?」「どんなことを聞かれるんだろう?」と、準備に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「FP相談 必要書類」というキーワードで検索されているあなたの疑問を解消するため、FP相談をより有意義にするための必要書類とその書類が必要な理由を詳しく解説します。事前にしっかり準備することで、相談時間を最大限に活用し、あなたにぴったりのライフプランニングを実現しましょう。
なぜFP相談に「必要書類」があるの?

FP相談は、あなたの現在の家計状況や資産状況、将来の希望などを詳細に把握することで、よりパーソナルで実現可能なアドバイスを提供するために行われます。
これらの状況を正確に把握するには、口頭での説明だけでは限界があります。書類によって客観的なデータを確認することで、FPはあなたの状況をより深く理解し、抜け漏れなく分析することができます。また、あなた自身も書類を準備する過程で、改めて自分のお金について見つめ直す良い機会になるでしょう。
必須!FP相談で必ず準備したい基本書類

まずは、どんなFP相談でも共通して必要となる、基本的な書類をご紹介します。これらは、あなたの「現在の家計状況」と「将来の希望」を理解するために不可欠なものです。ただし、具体的な必要書類は、相談内容によって異なります。
家計の収支に関する書類
家計の現状を把握するために最も重要な書類です。
・給与明細書(直近3ヶ月〜1年分)
毎月の手取り収入や控除額を把握し、正確な家計収支を計算するために必要です。賞与がある場合は、賞与明細も用意しましょう。
・確定申告書(直近1年〜3年分、自営業・フリーランスの方)
事業所得や経費、税金の状況を把握し、年間を通した正確な収支を確認するために不可欠です。
・源泉徴収票(直近1年〜3年分、会社員の方)
年間の総収入や所得税、社会保険料の総額を把握します。
・預貯金通帳のコピーまたはWeb明細(主要な金融機関すべて)
毎月の入出金状況、生活費の内訳、貯蓄額の推移を把握し、資金の流れを分析するために重要です。
・クレジットカードの利用明細書(直近3ヶ月〜半年分)
日常の支出パターンや固定費以外の支出を把握し、無駄がないかを確認します。
・公共料金の請求書(電気、ガス、水道、通信費など直近1年分)
毎月の固定費として計上される公共料金の変動を把握し、適切な予算を組むために必要です。
資産に関する書類
現在の資産状況を把握することで、将来の資金計画の土台を築きます。
・預貯金残高証明書またはWeb明細(すべての口座)
金融機関ごとの預貯金残高を正確に把握し、全体的な流動資産を確認します。
・証券口座の取引報告書、残高報告書(株式、投資信託など)
投資資産の種類、評価額、含み損益などを把握し、リスク許容度や資産配分を検討するために必要です。
・保険証券
加入している生命保険、医療保険、損害保険などの保障内容、保険料、解約返戻金などを確認します。保障の過不足がないか、見直しが必要かを判断するために重要です。
・不動産に関する書類(登記簿謄本、固定資産税納税通知書、ローン残高証明書など)
不動産を所有している場合、その評価額、ローンの残高、維持費用などを把握し、資産状況全体を正確に把握するために必要です。
負債に関する書類
住宅ローンや自動車ローンなど、現在の負債状況も把握しておく必要があります。
・住宅ローン残高証明書
ローンの残高、金利、返済期間などを確認し、返済計画や繰り上げ返済の検討材料とします。
・自動車ローン、その他ローンの契約書、残高証明書
他のローンについても同様に、残高や返済条件を確認します。
相談内容によって追加で準備したい書類

上記に加えて、FP相談で特に検討したい内容がある場合は、以下の書類も準備しておくと良いでしょう。
住宅購入・売却を検討している場合
- 物件情報(購入検討中の物件資料、売却予定の物件情報)
- 理由: 住宅ローンの試算や、購入・売却にかかる諸費用を具体的に検討するために必要です。
- 住宅ローンの事前審査結果
- 理由: 借入可能額や金利の目安を把握し、具体的な資金計画を立てやすくします。
教育資金について相談する場合
・お子様の教育費に関する情報(現在の教育費、将来の進路希望など)
目標となる教育資金の総額を算出し、貯蓄計画を立てるために必要です。
・学資保険の保険証券、積み立てに関する情報
現在準備している教育資金の状況を確認します。
老後資金・年金について相談する場合
・ねんきん定期便、ねんきんネットの記録
将来の年金受給見込み額を把握し、老後資金計画の基礎とします。
・退職金制度に関する情報(会社の退職金規程など)
退職金の額や受け取り方を確認し、老後資金計画に組み込みます。
相続・贈与について相談する場合
・家族構成図
相続人を特定し、遺産分割のシミュレーションを行うために必要です。
・財産目録(すべての資産・負債をまとめたもの)
相続税の計算や、贈与税のシミュレーションを行う上で不可欠です。
書類を準備する際のポイント

・完璧を目指さなくてOK: すべての書類を完璧に揃える必要はありません。まずは手元にあるものから準備を始めましょう。不明な点や足りないものがあれば、FPに相談しながら整理できます。
・コピーやデータで用意する: 大切な原本を紛失しないよう、コピーやデジタルデータ(PDFなど)で用意することをおすすめします。
・現状を正直に伝える: 書類に記載されている内容だけでなく、FPには正直に現状を伝えましょう。良い面だけでなく、不安な点や課題も共有することで、より適切なアドバイスが得られます。
・質問リストの作成: FPに聞きたいことを事前にリストアップしておくと、相談がスムーズに進みます。
まとめ

FP相談で必要となる書類は多岐にわたりますが、これらはすべて、あなたのより良い未来をデザインするための重要な情報源です。
FPは、これらの書類を基にあなたのライフプランを詳細に分析し、具体的なアドバイスを提供してくれます。事前にしっかりと準備を行うことで、FP相談の時間を最大限に有効活用し、あなたの理想とする未来へ向かうための一歩を踏み出しましょう。
もし、どの書類が必要か迷ったり、準備が難しいと感じたりした場合は、まずはFPに相談してみるのも良いでしょう。FPがあなたの状況に合わせて、必要な書類を案内してくれるはずです。
ちなみに私の場合、事前にメールアドレスにヒアリングシートが入力できるURLを送信し、面談前に入力していただく仕組みです。相談内容によりますが、事前にヒアリングシートを入力いただき、相談内容の概要をお知らせいただければ、初回面談時でも改善策を提示することができますよ。
お金に関する相談はファイナンシャルプランナーの金子賢司まで。日本FP協会の「CFP®認定者検索システム」、またはJ-FLEC(金融経済教育推進機構)のサイトの、J-FLEC認定アドバイザー検索で検索することも可能です。北海道エリアに絞って検索していただくと容易に検索できます。