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75歳まで働き続ける準備はできていますか?
人生100年時代、準備しておきたいこと
人生100年時代とは、簡単にいえば人間は100歳まで生きていくことが可能になってきている時代になっているということです。
厚生労働省の男女別100歳以上高齢者数の人口の年次推移をみると
昭和38年 | 153人 |
昭和50年 | 548人 |
平成元年 | 3078人 |
平成20年 | 36276人 |
平成30年 | 69785人 |
このようになっています。
統計が始まった昭和38年から比較すると爆増しているのがわかると思います。
では平均寿命はどうなったかというとこちらは女性の平均寿命です。
昭和38年 | 72.34歳 |
昭和50年 | 76.89歳 |
平成元年 | 81.77歳 |
平成20年 | 86.05歳 |
平成29年 | 87.26歳 |
男性はこの数値から5歳、平成20年以降は6歳を引いてもらうと男性の数値になるかなというところです。
そう考えると平均寿命や100歳以上の人も現に増え続けているわけですから、
100歳まで生きるなんてすごいねー!
なんて人ごとではなくなってくることも納得いただけると思います。
長生きはお金がかかる
もうご存知だとは思いますが、退職後必要最低限の生活をするために必要なお金は月27万円。
それに対してもらえる年金は夫婦二人で22万円(ご主人が大黒柱、奥さんが専業主婦だった場合)
もう1カ月あたり5万円たりません。
月5万円不足する期間が20年続けば1200万円。
30年続けば1800万円です。
この1200万やら1800万円は通常ならば貯金をしておかなければなりません。
または、あと5万円分何かしらの収入を得る必要があります。
長生きすればするほど貯金をしておかなければならないのです。
公的年金の受取額を増やす繰下げ支給がようやく知られてきました
ずーーっとこの制度は実はあったのですが、いよいよ公的年金の金額が足りないとざわつき始めてこの制度が知られるようになりました。
今の制度で行けば65歳から受取れる公的年金ですが、
60歳で退職した後に65歳まで年金が出ないと無収入で大変だよーーという人は
一定の条件を満たすと実は60歳から受取ることができます。
その代り・・その代り・・本当は65歳から受取れるものを早めに受取るんだからちょっと減らすよ・・
ということで本来の年金額から最大30%減らされます。細かく言うと1カ月前倒しで受取るたびに0.5%本来の年金額から減らされます。したがって65歳から60歳に前倒しで年金を受取るようになると0.5×60カ月で30%となるわけです。
まずこれは
繰上げ支給と言います。
逆に65歳以降も公的年金を受取らないで受取りをあとにずらすと1カ月当たり0.7%ずつ年金額が増えていきます。最長で70歳まで公的年金を受取らないことができます。
これが
繰下げ支給です。
1カ月あたり0.7%で受取りを最大5年間ずらせるので、42%増額されます。
月22万円の夫婦が二人とも42%増額したら31万2400円です!
これなら何とかやっていけそうでないですか?
しかし問題があります。
70歳までの収入はどうする??
ということです。
年金が無いので、退職後から70歳までの生活をどうしたらいいのかを考えなければなりません。
それまでに乗り切る貯金額を用意しておけば、70歳以降は生活費よりも年金額の方が大きくなるかも知れません。
我慢する期間は60歳で退職したら70歳まで10年間。
それ以降は2人とも生きている限りは増額した金額が受取れます。
10年我慢すれば安泰か・・
それとも通常通り65歳から受取って、毎月貯蓄を取り崩しながら何歳まで生きるのか?
貯蓄は何歳まで持つのか不安になりながら過ごすか?
私は60~70歳までの期間何とかしのげる貯蓄を用意する方がいいかなと思います。
ただこれは人それぞれなので、今の収入や夫婦の過去の職歴などを踏まえて早い段階で考えておく必要があります。
75歳まで繰下げできるようになる??
しかし、おそらく75歳まで繰下げできるようになるといわれています。
勘違いされやすいのですが、年金支給開始年齢が75歳になるわけではありません。
75歳まで受け取りを遅らせることができます。
じゃあどれくらい増えるのか?というと、
なんと
先ほどの70歳までの場合と同じで1カ月当たり0.7%が有力です。
65歳から75歳まで受取り年齢を遅らせるとなんと84%増!!
先ほどの夫婦が2人とも75歳まで遅らせたら40万4800円!!
もう贅沢ができますね。たぶん・・
75歳から受取ってもしょうがない・・そう思うかも知れませんが先ほどの平均寿命の伸びをみたら仕方ないなんていえなくないですか?
繰り返しますが、65歳で受取って毎月年金で生活費をまかなえずに貯金を取り崩しながら何歳までもつかなぁ・・貯金。なんて不安よりも、60歳退職後から75歳まで何とか生活できる貯金を用意する方が簡単な気がします。
今は65歳まで働くこともできますし、さらに今後は長く働ける環境もそろっていくでしょう。
ということは75歳まで働くことができれば、、長生きも安泰です(^_^;)
言うは易し、、、行うは難し、、、
75歳まで働くためには、常に環境に適応させていかなければ時代からドロップアウトしてしまいます。
学び続ける姿勢を忘れないように・・。