日常賠償責任保険
子供のために加入したつもりの個人賠償責任保険の入りすぎに注意
他人に迷惑をかけた時の保険
保険会社発信で様々な情報提供がされているので、加入を検討していることも多いのではないでしょうか?
それが個人賠償責任保険、保険会社によっては日常生活賠償責任保険と言ったりします。
この個人賠償責任保険、実は営業のセールストークとしては相手をえっっ!!そんな保険あるの?って言わせるにはもってこいの商品なんです。
こじんばいしょう責任保険という読み方をするので、業界の人は「こばい」と略して読んだりします。
この保険はアカの他人に迷惑をかけた時の保険です。
相手にケガをさせた、相手のモノを壊した。
もっと具体的に私が対応した事例です。
知人の車で子供が吐いてシートを汚してしまった。
友達の家で骨とう品を壊してしまった(骨とう品の場合はかなり減額させる場合があります)
ドラッグストアの駐車場でカートで車をこすってしまった。(車に乗っていない状態)
その他にもありますが、こんなケースでもこの個人賠償責任保険は給付の対象になるんですよ。
しかも月に200円から300円程度で1憶円くらいまで補償してくれるプランに加入できます。
これはぜひ入っておいた方がいいと思いませんか?
携帯電話の会社や、小売店の保険部門、インターネットで表示される広告などでこの保険の給付事例などがチラチラ視界に入ってくると、なんだか加入したい気持ちになりますよね。
しかし今保険に加入できる方法が多様化して、この保険がとにかく重複していることが多くなってきています。
実は自転車保険というのも実は個人賠償責任保険が名前を変えただけです。この自転車保険にちょっと自分がケガをしたときのプランを付けたり、盗難されたときの特約を付けたり。。いいなと思って加入をしたのですが、実は個人賠償責任保険に加入して、自転車保険に加入をしたら重複していて無駄な保険料を払っていたというケースは意外と多いです。
日常賠償保険にダブって入っていることになぜ気が付かないのか?
理由その①そもそも日常賠償責任保険という表現で販売をしていない
ゴルファー保険にもこの特約があります。また某無料通信アプリで保険の販売を行っていますが、その商品はつり保険だの、宴会保険だのイベント保険だのと細かい部分にピンポイントで保険に加入できる仕組みができてしまっています。これを消費者が理解できていれば大変いい商品だと思いますが、
しかし大体はできていません。ちょっと保険を知っている人が見れば、
この保険・・いらなくね・・?
となります。
理由その②日常賠償責任保険はいつも脇役
自動車保険や火災保険の特約としてついている日常賠償責任保険、実はこの保険だけ単体ではいることができません。自動車保険や火災保険、前述のゴルファー保険や傷害保険などにもこの特約が付けられるので、そう考えると自動車保険は代理店、火災保険は銀行で、ゴルファー保険は知人から保険を加入している。あとは自分でやるわい!という人は重複する可能性は十分あり得ます。
理由その③保険料が安いので重複してもまあいっか!と思ってしまう
同じような保険に加入しているのはわかっているけど重複しているっったって月200程度でしょう。。
面倒だから加入をする。
生命保険は2つ保険に加入することができている場合は、重複して受け取ることができます。
しかし損害保険(家や車などものにかける保険)は補償が重複しても、ダブルで保険金はもらえません。
補償内容は本当に便利な保険です
しかし、重複はもったいないにしてもこの補償内容が月数百円の保険料で加入できるのは本当に魅力的です。
また親族の誰かが加入していると同居の親族はすべて守られます。ただし結婚している子供は外れるなど、保険の対象になる人は保険会社によって異なっている場合があります。
私は
一家に一契約!
個人賠償責任保険と言っています。
要注意な出来事
迷惑をかけたのがアカの他人であること
意外となんでも保険の対象になってしまうこの保険ですが、実は間違いやすい例外があります。
物を壊したり、相手にケガをさせたりした場合、自分との関係はアカの他人である必要があります。
もし親族同士でこの保険がつかえたら、いくらでも結託して保険金をもらえてしまいます。
自分の配偶者や子供や親にケガをさせたりしても、責任を追及することができないのです。
人から預かったものを壊した場合
私たちは受託物と専門的には言いますが、他人から預かったものを壊してしまった場合は個人賠償責任保険は対応しません。
これもモラルの問題で、結託して人に預けて、壊して保険金が受け取れてしまうとしたらいくらでも保険金が受け取れてしまいます。
こんな例外があるにせよ・・個人賠償責任保険は必ず入っておきましょう。