家計管理
食費の平均と見直しポイント:家族構成別の具体例

食費の平均額を知る

総務省統計局の家計調査報告によると、世帯人数別の1ヶ月あたりの食費平均額は以下のようになっています(2023年データより抜粋、概算)。
- 単身世帯: 約4万円
- 2人世帯: 約7万円
- 3人世帯: 約8.5万円
- 4人世帯: 約9万円
- 5人世帯: 約10万円
- 6人世帯:約11万円
引用:家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)をもとに筆者作成(勤労者世帯のケース)
これらの数字はあくまで平均であり、地域やライフスタイル、食に対する価値観によって大きく変動します。大切なのは、自分の家庭の食費が平均と比べてどうなのかを把握し、無理のない範囲で見直しを行うことです。
食費見直しの基本:家計の見える化

食費を節約するための第一歩は、現状を把握することです。
・レシートを記録する: 普段何にどれくらいお金を使っているのかを記録しましょう。家計簿アプリを使えば、レシートを撮影するだけで自動的に記録・分類してくれるので便利です。
・カテゴリ分けをする: 食材費、外食費、中食費(惣菜や弁当など)に分けて記録すると、どこに無駄があるか見つけやすくなります。
・月の予算を決める: 記録したデータをもとに、無理のない範囲で月の食費予算を設定しましょう。
今日からできる!食費の見直しポイント

買い物前に「献立」を立てる
・週ごとの献立計画: 1週間分の献立をあらかじめ決めてから買い物に行くことで、無駄な買い物が減り、食材の使い回しも効率的にできます。
・冷蔵庫・冷凍庫の在庫確認: 買い物に行く前に必ず冷蔵庫と冷凍庫の中身をチェックし、あるものから使える献立を考えましょう。
「まとめ買い」と「使い切り」を意識する
・週に1~2回のまとめ買い: 買い物に行く回数を減らすことで、衝動買いを防ぎ、時間や交通費の節約にもなります。
・旬の食材・特売品を活用: 旬の食材は栄養価が高く、価格も安定しています。また、スーパーの特売品を上手に活用しましょう。
・食材の使い切り: 野菜の切れ端や半端な食材は、スープや炒め物、常備菜に活用して無駄をなくしましょう。
外食・中食を減らす工夫
・お弁当・マイボトル持参: 職場や学校に手作り弁当や飲み物を持参するだけで、ランチ代やカフェ代を大幅に節約できます。
・週末の作り置き: 時間のある週末にまとめて作り置きをしておけば、平日の調理時間を短縮でき、外食や中食に頼る頻度を減らせます。
・外食は「ご褒美」に: 毎日ではなく、特別な日や頑張った日のご褒美として外食を楽しむようにしましょう。
調味料や加工食品を見直す
・基本的な調味料を揃える: むやみに色々な調味料を買い揃えるのではなく、基本的な調味料で様々な料理を作れるようにしましょう。
・加工食品の利用を控える: 冷凍食品やレトルト食品、インスタント食品などは手軽ですが、自炊に比べて割高になる傾向があります。
家族構成別の具体的な見直し例

単身世帯の場合
・少量パックの活用: 食材を腐らせないよう、少量パックや使い切りサイズを選びましょう。
・冷凍保存の活用: 肉や魚、野菜なども小分けにして冷凍保存しておけば、食材を無駄にせず済みます。
・コンビニ利用の見直し: 手軽なコンビニ食は便利ですが、割高になりがちです。スーパーの総菜や弁当も活用しましょう。
2人世帯の場合
・食材のシェア: 大容量パックの方が割安な場合は、友人とシェアしたり、一部を冷凍保存したりするのも良いでしょう。
・半調理品を活用: 共働きなどで忙しい場合は、カット野菜や下処理済みの肉・魚など、半調理品を上手に活用して時短しつつ節約しましょう。
子育て世帯(3人以上)の場合
・大容量パックの活用: お米や調味料、よく使う食材などは大容量パックで購入すると割安です。
・まとめ買いの徹底: 家族の人数が多いほど、まとめ買いの効果は大きくなります。
・子どもと一緒におやつ作り: 市販のお菓子よりも手作りおやつの方が安く、食育にも繋がります。
食費の見直しは、無理なく継続することが大切です。まずはできることから少しずつ始めて、楽しみながら節約にチャレンジしてみましょう。
まとめ
日々の生活に欠かせない食費は、家計の中でも見直しによって大きな節約が期待できる変動費です。総務省統計局の家計調査によると、食費の平均額は世帯人数によって異なりますが、大切なのは自分の家庭の食費が平均と比べてどうなのかを把握し、無理のない範囲で見直しを行うことです。
食費節約の第一歩は、現状把握。レシート記録や家計簿アプリで「家計の見える化」を図り、月の予算を設定しましょう。具体的な見直しポイントは、買い物前の献立計画、週ごとのまとめ買い、旬の食材や特売品の活用、そして外食や中食を減らす工夫です。また、単身世帯では少量パックや冷凍保存、子育て世帯では大容量パックの活用など、家族構成に合わせた工夫も効果的です。無理なく継続するため、できることから少しずつ始めて、楽しみながら節約に挑戦してみましょう。