学資保険
学資保険はネット申込みと対面申込みどっちが良い?費用差とサポート体制を徹底解説

ここでは、申込み方法別の特徴や注意点を整理し、後悔しない判断をするための視点をお伝えします。
ネット申込みと対面申込みの基本的な違い

学資保険は、保険会社や代理店のウェブサイトから直接申し込む「ネット申込み」と、営業担当者やファイナンシャルプランナーと面談して契約する「対面申込み」に大別されます。ネット申込みは来店や面談が不要で24時間手続き可能、対面申込みは相談しながら設計を細かく調整できるのが特徴です。
手数料・説明の有無

ネット申込みの場合
営業担当者を介さないため、募集人に支払われる手数料が抑えられ、それに応じて少し保険料が割安になるケースがあります。ただし、あくまで傾向であり、すべての商品で必ず安くなるわけではありません。各社の商品内容や販売方針によって差が変動するので、複数の見積もりで比較することが必要です。
対面申込みの場合
募集人やFPから直接説明を受けられるため、契約条件や特約の意味を理解しやすいのが利点です。一方、ネット申込みに比べて保険料が若干高くなる傾向はありますが、その差額は商品によって異なります。担当者によって推奨される商品が偏らないよう、複数社を比較することが重要です。
契約後のサポート

ネット申込みの場合
契約後の変更や給付金請求は、コールセンターやオンライン窓口で対応します。専任の担当者はつかないため、やや事務的なサポートになることもありますが、時間や場所を選ばず手続きができる柔軟性があります。
対面申込みの場合
担当者が継続的にフォローしてくれるため、不慣れな手続きも同席や代行で対応してもらえることがあります。特に給付金請求時には、書類の案内や記入サポートが得られることもあり安心です。ただし、担当者の異動・退職によってサポート体制が変わる可能性もある点には注意が必要です。
ネット申込みと対面申込みの費用差シミュレーション(例)

以下は、実際の平均値として必ずしもあてはまるものではありませんが、イメージを掴むための一例です。
【モデルケース例(一例)】
— 契約者:30歳(父) / 被保険者:0歳(子)
— 満期保険金:200万円 / 払込期間:18年
ネット申込み → 仮に月額9,800円とした場合:
9,800円 × 12か月 × 18年 = 約2,116,800円
対面申込み → 仮に月額10,300円とすると:
10,300円 × 12か月 × 18年 = 約2,221,200円
差額:約104,400円
このように、月額で数百円程度の差でも、長期払い続けることで数万円から十万円以上の差になるケースがあります。ただし、実際の差額は契約条件や会社により異なるため、ご自身の見積もりで確認することをおすすめします。
FP視点での選び方のポイント

・情報を比較できてコスト重視なら → ネット申込み
・説明を聞きながら安心して進めたいなら → 対面申込み
・どちらでも、返戻率・払込期間・保障内容は事前にしっかり確認
まとめ
学資保険のネット申込みと対面申込みには、それぞれ手数料構造やサポート体制に違いがあります。ネット申込みはコスト面で有利な反面、自分で判断力を持って進める必要があります。対面申込みは説明と安心感が得られる反面、費用が若干高くなる傾向があります。
どちらを選ぶにしても、契約内容を正しく理解し、自分のライフプランに合った選択をすることが重要です。
よくある質問(FAQ)
学資保険はネット申込みの方が安い?保険料差は一般にどのくらい?
ネット申込みは手数料が抑えられるため、保険料が割安になる傾向がありますが、すべての商品で必ず安くなるわけではありません。保険会社や販売形態によって差は異なるため、複数社で比較検討することが重要です。
対面申込みで返戻率が低くなることはある?
対面申込みでは保険料がやや高くなる場合があり、結果的に返戻率が低くなるケースもあります。ただし、手続きや内容説明の安心感も得られるため、返戻率だけでなく総合的なメリット・デメリットを比較することが大切です。
ネット申込みでも契約後の相談は可能?
多くの保険会社で、ネット申込み後もコールセンターやオンライン相談で対応が可能です。ただし、専任担当者がつくわけではないため、対面時のような手厚い個別フォローは期待しにくいこともあります。
対面申込みのメリット・デメリットは?
メリット:契約前に説明が受けられ不明点をその場で解消できる、契約後も担当者がフォローしてくれる場合がある。
デメリット:ネット申込みに比べて保険料が高くなることがある。
ネット申込みと対面申込み、どちらが向いている?判断ポイントは?
自分で情報を集めて比較できるならネット申込み、安心して進めたいなら対面申込みが適しています。どちらを選ぶにせよ、返戻率や払込期間、保障内容をしっかり確認することが重要です。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。