医療保険
大腸ポリープの手術費用と医療保険|給付金の対象となるケース

近年、食生活の変化などにより、大腸ポリープが見つかる方が増えています。大腸ポリープは、将来的にがん化するリスクがあるため、内視鏡手術で切除するのが一般的です。しかし、この手術費用が医療保険の給付金の対象になるのか、不安に感じる方も少なくありません。
この記事では、大腸ポリープの手術費用と医療保険の関係を解説します。どのようなケースで給付金の対象となるか、そして医療保険の選び方まで。大腸ポリープの手術に備えるための賢い保険戦略を提案します。
大腸ポリープの手術と医療保険の給付金

大腸ポリープの手術は、内視鏡で行われることが多く、入院を伴わない日帰り手術で済むケースが増えています。
給付金の対象となるケース
給付金の支払い条件:
医療保険の給付金は、病気やケガで入院・手術をした際に支払われます。
大腸ポリープの手術:
大腸ポリープの切除を伴う手術は、病気の治療目的であるため、医療保険の給付金の対象となります。
給付金の金額:
・入院給付金、手術給付金、入院一時金など、複数の給付金を受け取れる可能性があります。
【注意】: 大腸ポリープ切除が手術として認められていない医療保険会社もあり、保険会社によって給付金の対象が異なるため、事前に確認が必要です。
給付金が支払われないケース
ポリープの切除が目的ではない場合:
大腸ポリープの切除を伴わない、大腸の内視鏡検査のみの場合。
医療保険の給付金と、賢い選び方

大腸ポリープの手術に備える医療保険は、以下のポイントを考慮して選びましょう。
手術の費用相場と給付金
手術の費用相場:
大腸ポリープの手術費用は、日帰り手術の場合は2〜3万円程度、入院を伴う場合は5万円前後が目安です。
入院給付金:
・日帰り手術には「外来での手術」と「入院が必要な手術」の2パターンがあります。
・後者の場合、入院給付金の支給対象となる可能性があります。
手術給付金:
手術給付金は、「倍率タイプ」と「固定額タイプ」の2つに分かれます。
倍率タイプ: 入院給付金日額に手術の種類ごとの給付倍率(10倍、20倍など)を乗じて計算されます。
固定額タイプ: 手術の種類に関わらず、決まった金額が支払われます。
給付金の支払い制限:
手術給付金の対象になる手術を同時または同日に複数受けた場合、給付金額が最も高額なひとつの手術に対してのみ給付金が支払われるという制限があるため、注意が必要です。
入院一時金
仕組み:
入院日数に関わらず、まとまったお金を一時金として受け取れる保障です。
メリット:
短期入院の医療費負担をカバーできます。例えば、入院給付金の日額を5,000円にしているような場合、仮に入院日数が3日だと、1万5,000しか受け取れません。しかし、入院一時金として5万円設定していれば、入院日数にかかわらず5万円が受け取れます。
給付金請求時の注意点

大腸ポリープ切除の手術後、給付金請求を行う際は、以下の点に注意しましょう。
診断書の費用:
診断書の発行には、数千円程度の手数料がかかります。
診断書については以下の記事を参考にしてください。
医療保険の診断書は必要?診断書の費用と請求方法
簡易請求制度:
診断書が不要で給付金を請求できる「簡易請求制度」が利用できる場合があります。
事前申告の必要性:
医療保険会社によっては、大腸カメラ検査前に事前申告が必要な場合もあります。
まとめ:大腸ポリープの手術費用に備える
大腸ポリープの手術費用は、医療保険の給付金の対象となります。
給付金の対象:
大腸ポリープの切除を伴う手術は、医療保険の給付金の対象となりますが、保険会社によって給付金の対象が異なる場合があります。
医療保険の選び方:
入院給付金、手術給付金、入院一時金など、複数の給付金を組み合わせることで、万全の備えができます。
定期的な健康診断:
大腸ポリープは、早期発見・早期治療が重要です。定期的に健康診断を受診し、万が一に備えましょう。
この記事が、大腸ポリープの手術費用に備える保険選びの参考になれば幸いです。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。