医療保険
医療保険の保険料払い込み免除特約とは?保障内容とメリット

「保険料の支払いが免除になる特約があるって聞いたけど、どんな仕組みなの?」
医療保険は、病気やケガで入院・手術をした際の費用に備えるための保険ですが、もし病気やケガで長期間働けなくなり、収入が途絶えてしまったら、保険料の支払いが困難になってしまうリスクがあります。そんな時でも、大切な保障を維持できるよう備えるのが「保険料払込免除特約」です。
この記事では、保険料払込免除特約の仕組みと免除の条件を解説します。特約を付加するメリット・デメリットを詳しく掘り下げ、この特約が必要かどうかを判断するためのヒントを提案します。
保険料払い込み免除特約の仕組み

保険料払込免除特約とは、被保険者(保障の対象となる人)が、特定の病気や障害を負った場合に、以降の保険料の支払いが免除される特約です。
払込免除の条件
払込免除の条件は、保険会社や商品によって異なります。一般的には、以下の病気や障害が対象となります。
がん、急性心筋梗塞、脳卒中:
三大疾病と診断された場合に、保険料の支払いが免除されます。
特定の生活習慣病:
高血圧、糖尿病、肝硬変などの生活習慣病で、所定の状態が一定期間継続した場合。
高度障害状態:
約款で定められた高度障害状態になった場合。
不慮の事故:
不慮の事故により、所定の障害状態になった場合。
払込免除特約のメリット・デメリット

払込免除特約は、非常に心強い特約ですが、付加することで保険料が少し上がります。
メリット:万が一の安心を確保
保障を維持できる:
病気やケガで収入が途絶えても、保険料の支払いを気にすることなく、保障を維持できます。
家計の負担を軽減:
医療費や療養費など、出費が増える時期に保険料の負担がなくなるため、家計への負担を軽減できます。
貯蓄性を守れる:
終身保険などの貯蓄性のある保険の場合、保険料の払い込みがなくても、解約返戻金は増え続けます。
デメリット:保険料の上乗せと条件
保険料が割高に:
特約を付加すると、月々の保険料が上乗せされます。
免除の条件:
免除の条件は、保険会社や商品によって異なります。がんの場合でも上皮内がんは対象外となるなど、細かな条件は事前に確認が必要です。
まとめ:払込免除特約は「もしも」の時の安心を確保
医療保険の払込免除特約は、万が一の事態に備えるだけでなく、病気やケガで収入が途絶えても、保障を維持できるという大きなメリットを持っています。
・払込免除の対象となる病気や障害を正しく理解し、ご自身の保険の保障内容を把握しましょう。
・特約を付加すると保険料が少し上がりますが、収入が途絶えても保障が維持されるという安心感は、その保険料を上回る価値があります。
・特に、一家の大黒柱や自営業者など、収入が途絶えるリスクが高い方は、加入を検討しましょう。
この記事を参考に、払込免除特約が必要かどうかを判断し、あなたの保険を最適な状態に保ちましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。