投資リスクなどへの対策
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺の対処法:冷静な対応がカギ

ワンクリック詐欺とは?

ワンクリック詐欺とは、ウェブサイトを閲覧中に、誤ってリンクをクリックしたり、動画を再生したりしただけで「契約が成立しました」「登録完了」などの画面が表示され、高額な料金を請求される詐欺です。実際には契約は成立しておらず、個人情報も特定されていないケースがほとんどです。
具体的な手口の例
・アダルトサイトや動画サイトの閲覧中に: 「登録完了」「会員登録ありがとうございます」などの表示とともに、高額な利用料金が請求される。
・年齢確認を装うケース: 「年齢認証」を促すボタンをクリックすると、そのまま高額請求画面が表示される。
・無料と謳いながら高額請求: 「無料お試し」を謳いながら、実際には高額な契約を強制する。
架空請求詐欺とは?

架空請求詐欺とは、実際には利用していないサービスや商品の料金、あるいは存在しない借金などを名目に、金銭をだまし取ろうとする詐欺です。電話やはがき、SMS、メールなど、さまざまな手段で請求してきます。
具体的な手口の例
・未払い料金請求: 「有料コンテンツの未払い料金がある」「利用料金が滞納している」といった内容のメールやSMSが届く。
・消費料金に関する訴訟最終告知: 「法的措置を取る」などと脅し、裁判所からの通知を装って不安を煽る。
・身に覚えのない利用通知: 「〇〇をご利用いただきありがとうございます」という通知とともに、高額な請求がされる。
・携帯電話会社やプロバイダを装う: 実在する企業を装い、偽のウェブサイトへ誘導して個人情報や金銭をだまし取ろうとする。
ワンクリック詐欺・架空請求詐欺への対処法

これらの詐欺に遭遇した際に最も重要なのは、冷静に対応することです。
1.無視が基本!焦って連絡しない:
・ワンクリック詐欺の場合: 請求画面が表示されても、慌てて連絡先(電話番号、メールアドレスなど)に連絡したり、お金を振り込んだりしないでください。多くの場合、個人情報は特定されていません。ブラウザを閉じるか、パソコン・スマートフォンの電源を切って対処しましょう。
・架空請求詐欺の場合: 身に覚えのない請求は、一切無視してください。相手に連絡を取ってしまうと、「請求に応じる意思がある」と誤解されたり、さらに執拗な請求を受けたりする可能性があります。
2.絶対に支払わない:
・「法的措置を取る」といった脅し文句があっても、安易に金銭を支払ってはいけません。正規の機関が、メールやSMSでいきなり高額な支払いを要求することはありません。
3.個人情報を入力しない・教えない:
・表示された画面やメールの指示に従って、氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号などの個人情報を絶対に入力したり、相手に教えたりしないでください。
4.証拠を保存する(可能であれば):
・請求画面のスクリーンショットを撮る、届いたメールやSMSを削除せずに保存するなど、可能であれば証拠を残しておきましょう。後で警察や相談窓口に相談する際に役立ちます。
5.不安な場合は必ず相談する:
・「もしかして本当の請求かも…」「どうすればいいか分からない」と不安に感じたら、一人で悩まず、すぐに専門機関に相談しましょう。
困ったときの連絡先

ワンクリック詐欺や架空請求詐欺に遭遇して不安な時、あるいは実際に金銭を支払ってしまった場合は、以下の窓口に相談してください。
- 警察相談専用電話「#9110」: 詐欺の被害に遭った場合や、犯罪の兆候を感じたときに相談できます。被害届を出す際にも必要となります。
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」: 身に覚えのない請求に関する相談など、消費者トラブル全般について相談できます。対処法や今後の対応についてアドバイスをもらえます。
- 最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口: インターネットを利用した詐欺の場合、専門の窓口で相談することをおすすめします。
まとめ
突然の不審な請求画面や「契約成立」通知は、ワンクリック詐欺や架空請求詐欺の可能性が高いです。これらの詐欺に遭遇した際は、何よりも冷静な対応が重要です。
基本は無視すること。焦って相手に連絡したり、決して支払ったりしないでください。個人情報の入力も絶対にしてはいけません。可能であれば、請求画面のスクリーンショットを撮るなど、証拠を残すことをお勧めします。
もし不安を感じたら、一人で抱え込まず、すぐに警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談しましょう。手口を知り、適切な対処法を理解することが、詐欺から身を守る最善策です。