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NISAのよくある質問Q&A!疑問を解消してNISAを始めよう

そう思っているあなたへ。NISAは、あなたの資産形成を強力にサポートしてくれる、とてもお得な制度です。しかし、制度の仕組みや運用について、疑問や不安を抱えるのは当然のことでしょう。
この記事では、NISAを始める前に多くの方が抱くであろう、よくある質問とその回答をQ&A形式で網羅的に解説します。「NISA口座は複数持てるのか?」「元本割れのリスクは?」「途中で引き出せるの?」といった疑問を解消し、安心してNISAの第一歩を踏み出せるよう、分かりやすくお答えします。
NISAの基本に関するQ&A

NISAの根本的な仕組みや、始め方に関する疑問にお答えします。
Q1:NISA口座は、複数の金融機関で開設できますか?
A1:いいえ、できません。NISA口座は、一人につき一つの金融機関でしか開設できません。 もし複数の金融機関でNISA口座を開設しようとしても、税務署の審査で重複が確認され、開設はできません。ただし、年単位であれば、NISA口座を開設している金融機関を変更することは可能です。
Q2:NISA口座を開設するのに、手数料はかかりますか?
A2:いいえ、NISA口座自体の開設手数料や口座管理手数料は、ほとんどの金融機関で無料です。 ただし、NISA口座で投資信託や株式などを購入する際には、商品ごとの手数料(信託報酬や売買手数料など)がかかる場合があります。できるだけ手数料が低い商品や金融機関を選ぶのが賢明です。
Q3:NISAは、いくらから始められますか?まとまったお金が必要ですか?
A3:まとまったお金は必要ありません。NISAは月々100円といった少額からでも始められます。 特に「つみたて投資枠」では、多くの金融機関で少額からの積立設定が可能です。無理のない範囲で、まずは月々数百円〜数千円から始めてみることをおすすめします。大切なのは、金額よりも「継続すること」です。
Q4:NISAを始めるのに、年齢制限はありますか?
A4:はい、あります。NISA口座を開設できるのは、口座を開設する年の1月1日時点で18歳以上の方です。 未成年の方はNISA口座を開設できません。
NISAの運用に関するQ&A

投資のリスクや商品選び、日々の運用に関する疑問を解消します。
Q5:NISAで投資したら、元本割れするリスクはありますか?
A5:はい、NISAは「投資」なので、元本割れのリスクはあります。 預貯金とは異なり、投資した商品の価格は変動するため、投資した金額を下回ってしまう可能性があります。NISAの非課税メリットは、あくまで利益が出た場合にかかる税金がゼロになる、というものです。リスクを抑えるためには、長期・分散・積立投資を徹底することが重要です。
Q6:NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は、どう使い分ければいいですか?
A6:これらは併用でき、あなたの投資スタイルに合わせて使い分けられます。
・つみたて投資枠:年間120万円まで。金融庁が厳選した低コストの投資信託が対象で、長期・積立投資向けです。初心者の方や、まずは堅実に資産形成したい方におすすめです。
・成長投資枠:年間240万円まで。個別株や幅広い投資信託が対象で、より積極的にリターンを狙いたい場合に活用します。
多くの初心者には、まずつみたて投資枠で安定的な資産の土台を築き、投資に慣れてきたら成長投資枠も活用していく方法が推奨されます。
Q7:NISAで投資するなら、どんな商品がおすすめですか?
A7:投資初心者には、まず「投資信託」がおすすめです。 特に「つみたて投資枠」の対象となる、信託報酬(運用コスト)の低い「インデックスファンド」が良いでしょう。これ1本で世界の多くの企業に分散投資できる「全世界株式」や、米国の主要企業に投資する「S&P500」連動型などが人気です。個別株に興味があるなら、成長投資枠で挑戦できますが、リスクも考慮しましょう。
インデックス投資については、以下の記事も参考にしてください。
インデックス投資 vs アクティブ投資:あなたに最適なのは?
Q8:一度NISAで投資したお金は、途中で引き出せますか?
A8:はい、途中でいつでも売却して引き出すことが可能です。 NISAは、iDeCo(個人型確定拠出年金)のように原則60歳まで引き出せない、といった制限はありません。ただし、売却時には市場価格に基づいて現金化されるため、元本割れするリスクがある点には注意が必要です。
NISAの税金と制度に関するQ&A

NISAの非課税メリットや、確定申告など税金に関する疑問にお答えします。
Q9:NISAで得た利益には、本当に税金がかからないのですか?
A9:はい、NISA口座内で得た利益(売却益や配当金・分配金)は、非課税枠内であればすべて非課税です。 通常約20%かかる税金がゼロになるため、手元に残るお金が増え、効率的に資産を増やせます。これがNISAの最大のメリットです。
Q10:NISAを利用したら、確定申告は必要になりますか?
A10:原則として、NISA口座での運用益については確定申告は不要です。 NISAの非課税メリットを享受しているため、税金を計算したり申告したりする手間がかかりません。ただし、NISA口座以外に課税口座(特定口座など)で取引があり、そこで利益が出ている場合は、別途確定申告が必要になることがあります。
Q11:NISA口座で損失が出た場合、税金はどうなりますか?
A11:NISA口座で損失が出た場合でも、その損失を税金計算に利用することはできません。 具体的には、他の課税口座で出た利益と相殺する「損益通算」ができませんし、損失を翌年以降に繰り越して税金を減らす「繰越控除」も適用されません。これはNISAのデメリットの一つですので、理解しておく必要があります。
Q12:旧NISA(2023年まで)の口座を持っている場合、どうなりますか?新NISAに自動で移りますか?
A12:旧NISA口座で保有している商品は、それぞれの非課税期間(一般NISAは5年、つみたてNISAは20年)が終了するまで、引き続き非課税で運用できます。 自動で新NISAに移行することはありません。2024年以降は、旧NISAの非課税枠とは別に、新NISAの年間360万円の枠が新たに付与され、これを使って新規に投資を始めることができます。旧NISAの非課税期間が終了した商品は、原則として課税口座(特定口座など)に移管されます。
まとめ:疑問を解消してNISAの第一歩を踏み出そう!
NISAは、あなたの資産形成を強力にサポートする、非常に魅力的な制度です。多くの疑問は、このQ&Aで解消できたのではないでしょうか。
不安な気持ちは、正しい知識を身につけることで解消できます。このガイドを参考に、NISAを始める前に抱いていた疑問や不安を解消し、安心してNISAの第一歩を踏み出してください。あなたの豊かな未来は、今日からの行動から始まります!