生命保険
終身保険で保険料が一生変わらない?生命保険の賢い選び方をFPが解説

保険料が「一生変わらない」ってどういうこと?

毎月支払う保険料がずっと変わらない生命保険は、「終身保険」が代表的です。終身保険とは、その名の通り「身が終わるまで」、つまり一生涯保障が続く保険のこと。一度加入した時点での保険料が、途中で値上がりすることなく、ずっと同じ金額で続くのが最大の特徴です。契約時の保険料が一生続くため、将来の保険料値上がりを心配する必要がありません。
「掛け捨てではない保険」を検討する意味とは?
保険を選ぶ際、「毎月の保険料」だけで比較していませんか?雑誌や新聞広告で年代別の目安保険料が紹介されていることがありますが、それはあくまで「掛け捨てではない保険」のほんの一例に過ぎません。現在の生命保険は、驚くほど多様な進化を遂げています。
例えば、入院したら1日あたり5,000円を受け取れる医療保険を考えてみましょう。
・A商品: 月々の保険料が2,000円と表示されている。
・B商品: 月々の保険料は3,000円だが、30年後に解約すれば70万円の解約返戻金が受け取れる。
・C商品: 月々の保険料は3,000円と同じだが、医療保険を使わなければ保険料が全額返ってくる「無事故ボーナス」付き。
A商品だけを見れば、月々の保険料は魅力的です。しかし、B商品やC商品には、保険料以外にも魅力的な特典がありますよね。このように、目先の保険料だけでなく、解約返戻金や特約の内容まで見ないと、本当に自分のニーズに合った生命保険を発見できないことがあります。
進化する生命保険の選び方

現代の生命保険は、保障内容が時代のニーズに合わせて常に進化しています。例えば、近年では「認知症保険」や「介護保険」といった新たな保険も数多く登場しています。私たちFP(ファイナンシャルプランナー)でさえ、新発売の商品や改定情報を常に勉強していないと、「え、そんな商品あったの?」と驚くことも少なくありません。
これを一般の方がご自身で行うのは、本当に至難の業だと言えるでしょう。
生命保険に限らず、火災保険の保険料も、損害保険料率算出機構の参考純率改定により近年上昇傾向にあります。特に2023年6月には全国平均で13.0%の大幅な引き上げがあり、これは過去10年で最大です。
この影響で、多くの保険会社が2024年10月1日以降の契約から保険料を改定しています。値上げの背景には、自然災害の増加による保険金支払いの急増に加え、地域ごとの水災リスクに応じた「水災料率の5区分化」導入で公平性が高められたことがあります。
一方、地震保険も東日本大震災以降4回値上げされており、建物構造や所在地によって保険料は異なりますが、その重要性は増しています。
複雑な保険選びはFPへの相談がカギ

最終的にどの保険を選ぶのかはご自身で決めることになりますが、まずは正確な情報収集やトレンドの把握が非常に重要です。そこで役立つのが、私たちFP(ファイナンシャルプランナー)です。
多種多様な保険商品の中から、お客様一人ひとりのライフプランやニーズに合った最適な選択肢をご提案し、生命保険の選び方をサポートします。FP保険相談を通じて、疑問を解消し、安心して将来設計を進めていきましょう。
ご自身のライフステージや目的に合った最適な保険を見つけるために、まずは一度、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。