自動車保険
家族が運転する自動車保険の選び方|運転者限定で保険料を安くするコツ

自動車保険は補償内容だけでなく、保険料を抑える工夫も大切です。その代表的な方法が運転者限定の設定です。本記事では、家族が運転する場合にどの限定条件を選ぶべきか、ケース別の考え方や保険料を節約するコツを解説します。
自動車保険の「運転者限定」とは?家族向けの補償を解説

自動車保険には、運転者を絞ることで保険料を抑えられる運転者限定という仕組みがあります。限定の種類は以下の4つです。
・限定なし:誰が運転しても補償される
・家族限定:同居の家族や別居の未婚の子まで補償
・本人・配偶者限定:契約者本人と配偶者のみ補償
・本人限定:契約者本人のみ補償
選び方を誤ると補償の範囲外となり事故時に保険が使えなくなるため、家族構成や運転する可能性をよく確認して設定することが重要です。
家族構成別の「運転者限定」選び方シミュレーション

家族の形によって最適な運転者限定の設定は変わります。ここでは3つのケースを例に考えてみましょう。
・ケース1:夫婦のみの家庭
「本人・配偶者限定」を選ぶことで、必要な補償を確保しながら保険料を抑えられます。
・ケース2:免許取り立ての子どもがいる家庭
子どもも運転するなら家族限定に設定し、全員が補償対象になるようにしましょう。ただし近年は保険会社によって家族限定の取扱いを廃止している場合もあるため、加入前に確認が必要です。
・ケース3:離れて暮らす子どもがいる家庭
帰省時などに運転する可能性がある場合、家族限定の対象外になることもあります。必要に応じて臨時被保険者特約などを検討し、補償の抜け漏れを防ぐことが大切です。
家族が運転するときの保険料を安くする3つのコツ

運転者限定の工夫に加えて、以下の3つを意識すると家族が運転する際の保険料をさらに安くできます。
・コツ1:運転者年齢条件の調整
家族の最も若い運転者に合わせて年齢条件を設定することで、事故リスクに応じた適正な保険料にできます。なお、年齢条件の区分(例:21歳以上補償、26歳以上補償、35歳以上補償など)は保険会社ごとに異なる場合があるため、契約時に確認が必要です。
・コツ2:家族間の等級引継ぎ
親の高い等級を子どもに引き継ぐ制度を活用すると、新規契約より安い保険料で加入できる場合があります。
・コツ3:複数契約割引の活用
家族で複数台の自動車を所有している場合、複数契約割引やセカンドカー割引を利用できる可能性があります。ただし同じ保険会社にまとめなくても割引が適用される場合があるため、複数社を比較して検討することが大切です。
まとめ|家族に合った運転者限定の選び方
自動車保険の運転者限定は、家族の誰が運転するのかに応じて適切に設定することが重要です。夫婦だけ、子どもが運転する、離れて暮らす家族が帰省時に運転するなど、それぞれの状況に応じた補償を選びましょう。さらに年齢条件や等級引継ぎなども組み合わせることで、補償を維持しつつ保険料を賢く節約できます。
参考
・保険を契約している方へ
・国土交通省|自動車保有関連統計
・交通事故発生状況
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。