医療保険
医療保険の解約は慎重に!解約前に確認すべき3つのこと

このような理由で医療保険の解約を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、医療保険の解約は一度実行すると取り返しのつかない決断です。安易に解約してしまうと、保障の空白期間が生まれたり、再加入時に不利な条件になったりするリスクがあります。
この記事では、医療保険を解約する前に必ず確認すべき3つのポイントを詳しく解説します。解約のデメリットから代替手段まで、後悔しない判断をするための情報をお伝えします。
医療保険を解約する3つのデメリット

1. 保障の空白期間が生まれるリスク
医療保険を解約すると、その瞬間から保障がなくなります。
特に注意すべきケース:
・新しい保険への加入手続き中の期間
・健康状態の悪化で新しい保険に加入できない場合
・告知書の審査に時間がかかる場合
この空白期間中に病気やケガをした場合、医療費は全額自己負担となってしまいます。
2. 再加入時の条件が不利になる可能性
解約後に医療保険への再加入を検討する際、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
年齢による影響:
・保険料が以前より高くなる
・保障期間や保障内容に制限が生じる場合がある
健康状態による影響:
・健康状態が悪化していると加入を断られる可能性
・持病があると保障対象外となる場合
・保険料が割増になる場合
3. 解約返戻金で損をするリスク
貯蓄型医療保険の場合: 解約返戻金が支払った保険料総額を下回り、元本割れで損をする可能性があります。特に加入から短期間での解約は、大きな損失となることが多いです。
掛け捨て型医療保険の場合: 解約返戻金はほとんどありませんが、それまでの保険料が無駄になったと感じる方も多いでしょう。
解約前に確認すべき3つのこと

1. 解約返戻金の金額を正確に把握する
解約を検討する前に、必ず保険会社に解約返戻金の金額を問い合わせましょう。
確認すべきポイント:
・現時点での解約返戻金額
・これまでに支払った保険料の総額
・元本割れしているかどうか
・将来的に元本を上回る時期(貯蓄型の場合)
問い合わせ方法:
・保険会社のコールセンターに電話
・担当営業職員への相談
・インターネットの契約者専用ページで確認
2. 解約以外の選択肢を検討する
解約する前に、以下の代替手段を検討してみましょう。
減額: 入院給付金日額を下げたり、不要な特約を外したりすることで保険料を安くできます。医療保険でも一般的に利用可能な制度です。
保障内容の見直し:
・入院給付金日額の変更
・手術給付金の見直し
・先進医療特約などのオプションの調整
・保障期間の変更
契約転換制度: 現在の保険の解約返戻金を新しい保険の保険料に充当して、より良い条件の保険に乗り換える方法です。
保険料払込の一時停止: 保険会社によっては、一定期間の保険料支払いを停止できる制度がある場合があります。
3. 新しい保険の加入条件を事前調査する
他の保険への乗り換えを検討している場合は、事前に以下を確認しましょう。
告知義務の内容:
・現在の健康状態で加入可能か
・既往症や服薬歴が影響しないか
・職業による制限はないか
保険料の比較:
・現在の年齢での保険料
・保障内容との比較
・更新時の保険料上昇の有無
保障内容の比較:
・入院給付金の支払条件
・手術給付金の対象範囲
・特約の充実度
まとめ:慎重な判断で後悔のない選択を
医療保険の解約は、一度実行すると元に戻せない重要な決断です。
解約前のチェックポイント:
1.解約返戻金の金額を正確に把握し、元本割れの有無を確認
2.減額や保障見直しなどの代替手段を十分検討
3.新しい保険の条件を事前に調査し、確実に加入できることを確認
特に、保障の空白期間を作らないよう、新しい保険の契約が成立してから解約手続きを行うことが重要です。
医療保険は、いざという時にあなたとご家族の生活を支える大切な保障です。解約を検討する際は、目先の保険料負担だけでなく、将来のリスクも含めて総合的に判断することをおすすめします。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。