医療保険
医療保険の審査は厳しい?審査基準と審査に通るためのポイント

医療保険に加入する際、多くの人が「審査」に不安を感じるでしょう。審査とは、保険会社が加入を希望する方の健康状態を評価し、リスクに応じて加入の可否や保険料を判断する重要なプロセスです。健康状態に自信がない方にとっては、審査が厳しく感じられるかもしれません。
この記事では、医療保険の審査基準について解説します。審査に通るためのポイントを具体的に掘り下げ、審査落ちした場合の対処法まで。安心して医療保険に加入するためのヒントを提案します。
医療保険の審査基準:告知書と診査

医療保険の審査は、主に「告知書」と「診査」に基づいて行われます。
告知書による審査
告知書:
過去の病歴や現在の健康状態などを記入する書類です。
告知のポイント:
・告知書の質問項目には、「過去5年以内の入院・手術歴」「過去2年以内の健康診断での異常指摘」など、具体的な期間が設定されています。
・質問項目に該当する事実がある場合は、正直に、ありのままを記入しましょう。
告知書の書き方、注意点については以下の記事を参考にしてください。
医療保険の告知書、どう書けばいい?記入方法と注意点を徹底解説
診査による審査
診査:
保険金額が高額な場合や、告知書の内容に不安がある場合に、医師による診察や健康診断書の提出が求められることがあります。
診査の目的:
告知書の内容を補完し、より正確な健康状態を把握するために行われます。
審査に通るためのポイント

医療保険の審査に通るためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
健康状態を安定させる
治療の継続:
持病がある場合は、医師の指示に従い、治療を継続して健康状態を安定させましょう。
健康診断の受診:
定期的に健康診断を受診し、健康状態を把握しておきましょう。
正直に、ありのままを告知する
告知義務違反のリスク:
・告知書に事実と異なることを記載した場合、告知義務違反となります。
・告知義務違反が判明した場合、保険契約が解除されたり、保険金が支払われなかったりするリスクがあります。
担当者への相談:
告知書の内容で迷った場合は、自己判断せず、保険会社の担当者やファイナンシャルプランナー(FP)に相談しましょう。
審査落ちした場合の対処法

残念ながら、審査に落ちてしまった場合でも、医療保険への加入を諦める必要はありません。
引受基準緩和型保険
仕組み:
告知項目を少なくし、簡単な質問に答えるだけで加入できる保険です。
メリット:
持病があっても加入しやすい。
デメリット:
一般的な医療保険に比べて、保険料が割高になります。通常の医療保険の1.5〜2倍程度になることが多いです。
引受基準緩和型医療保険について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】引受基準緩和型保険とは?持病があっても入れる保険の選び方
無選択型保険
仕組み:
告知や医師の診査が不要で、健康状態に関わらず加入できる保険です。
メリット:
誰でも加入できる。
デメリット:
・引受基準緩和型保険よりも保険料がさらに高額になります。
・保障開始までに90日〜1年程度の待機期間が設けられている場合があります。
まとめ:審査は「正直な告知」が鍵
医療保険の審査は、あなたの健康状態を正確に伝えるための重要なプロセスです。
・告知書と診査に基づいて審査が行われます。
・正直に、ありのままを告知することが、審査に通るための最も重要なポイントです。
・審査落ちした場合でも、引受基準緩和型保険や無選択型保険など、他の選択肢があることを覚えておきましょう。
ぜひこの知識をもとに、医療保険の審査への不安を解消し、あなたに合った保険を見つけていただければと思います。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。