医療保険
医療保険の免責期間とは?免責期間の仕組みと注意点

医療保険の契約時に、パンフレットや約款に「免責期間(めんせききかん)」という言葉を目にすることがあります。これは、保険に加入してから一定期間は、病気やケガで入院・手術をしても、保険金が支払われない期間のことです。
この記事では、医療保険の免責期間の仕組みと、なぜ設けられているかを解説します。そして、免責期間のある保険の種類や、注意点を詳しく掘り下げます。免責期間を正しく理解し、後悔しないための賢い保険選びのヒントを提案します。
医療保険の免責期間の仕組み

免責期間とは、保険契約が成立し、保障が開始された後も、一定期間は保険金が支払われない期間のことです。
なぜ免責期間が設けられているのか?
モラルハザードの防止:
病気になってから保険に加入し、すぐに保険金を請求するような行為(モラルハザード)を防ぐためです。
公平性の確保:
免責期間を設けることで、健康な人から病気のリスクが高い人まで、すべての契約者間で公平性を保ちます。
免責期間のある保険の種類
がん保険:
・がん保険は、がんという特定の病気に特化した保険です。
・がん保険の保障開始日には、90日間の免責期間が設けられているのが一般的です。
医療保険(終身、定期など):
・医療保険には、基本的に責任開始日から保障が開始されますが、商品や条件によっては免責期間が設定される場合があります。
例: 持病がある場合の特定の病気に対する免責期間や、入院日数に関する免責期間(入院4日目までは給付の対象外など)があります。
免責期間と保障開始日の関係

医療保険の保障は、「契約日」ではなく、「保障開始日(責任開始日)」から始まります。
保障開始日(責任開始日)とは?
定義:
・保障開始日とは、保険契約が成立し、保障がスタートする日です。
・保障開始日は、保険料の払い込みや、健康状態の告知が完了した日となります。
注意点:
申込書を提出した日と、保障開始日は異なります。
免責期間中の注意点
保険金が支払われない:
免責期間中に、病気やケガで入院・手術をしても、保険金が支払われません。
告知義務違反のリスク:
免責期間中であっても、健康状態について告知義務違反があった場合、保険契約が解除されるリスクがあります。
免責期間を乗り越えるための注意点

免責期間を正しく理解し、万が一の際に備えましょう。
加入時期を考慮する
早めの加入:
免責期間がある保険に加入する場合、病気のリスクが高まる前に、早めに加入しておくことが重要です。
保障開始日の確認:
契約時に、保障開始日をしっかり確認しましょう。
貯蓄で備える
一時的な備え:
免責期間中は、保険金が支払われません。万が一の医療費は、貯蓄で賄えるよう備えておきましょう。
まとめ:免責期間は「契約のルール」
医療保険の免責期間は、保険契約を公平に保つための重要なルールです。
・免責期間は、保険に加入してから一定期間は、保険金が支払われない期間です。
・がん保険には、90日間の免責期間が設けられているのが一般的です。
・免責期間を正しく理解し、万が一の際に備えましょう。
この記事を参考に、医療保険の免責期間を正しく理解し、安心して保険選びを進めましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。