医療保険
医療保険と傷害保険の違いとは?選び方のポイントを解説

医療保険と傷害保険は、どちらも病気やケガに備えるための保険ですが、その保障内容や役割には明確な違いがあります。この違いを正しく理解していないと、いざという時に「保険金がもらえなかった」「思ったような保障が受けられなかった」と後悔することになりかねません。
この記事では、医療保険と傷害保険の違いを解説します。それぞれの保障内容と加入条件を比較し、賢い選び方のポイントまで。あなたのライフスタイルに合った、最適な保険を見つけるヒントを提案します。
医療保険と傷害保険、それぞれの役割と加入条件

医療保険と傷害保険は、保障の対象と加入条件が大きく異なります。
医療保険の役割と加入条件
保障の対象:
病気やケガで、入院・手術をした際の費用を保障します。
主な給付金:
・入院給付金: 入院日数に応じて支払われる給付金。
・手術給付金: 手術を受けた場合に支払われる給付金。
加入条件:
健康状態の告知義務があり、健康状態によっては加入できなかったり、保険料が割増になったりする場合があります。
傷害保険の役割と加入条件
保障の対象:
急激かつ偶然な外来の事故によるケガを保障します。
主な給付金:
・入院保険金: ケガで入院した場合に支払われる保険金。
・通院保険金: ケガで通院した場合に支払われる保険金。
加入条件:
健康状態の告知は基本的に不要です。
保障内容と保険料の相場

医療保険と傷害保険は、保障内容と保険料の相場が大きく異なります。
医療保険の保障内容と保険料
保障内容:
・病気やケガによる入院・手術を保障します。
・医療保険の通院給付金は、入院後の通院のみが対象となるなど、限定的な場合があります。
保険料の相場:
年齢が上がるほど病気のリスクが高まるため、年齢が上がるほど保険料も高くなります。
傷害保険の保障内容と保険料
保障内容:
・事故によるケガを保障します。
・通院保険金は、通院1日目から支払われるなど、通院保障が充実しています。
保険料の相場:
傷害保険の保険料は、年齢や性別によるリスク差が少ないため、年齢や性別に関わらず、保険料は一定であることが多いです。
医療保険と傷害保険、賢い選び方のポイント

医療保険と傷害保険は、どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれの特徴を理解し、賢く組み合わせることで、万全の備えができます。
医療保険が向いている人
病気のリスクに備えたい人:
がんや生活習慣病など、病気のリスクに備えたい人。
治療費の自己負担額が心配な人:
公的医療保険では賄えない、差額ベッド代や先進医療費をカバーしたい人。
傷害保険が向いている人
ケガのリスクが高い人:
スポーツやレジャーなど、ケガのリスクが高い人。
通院費用や休業中の収入減に備えたい人:
ケガで通院や休業が必要になった場合の費用をカバーしたい人。
組み合わせるメリット
幅広い保障:
医療保険で病気のリスクに備えつつ、傷害保険でケガのリスクに備えることができます。
保障の重複を避ける:
医療保険に傷害特約が付いている場合があります。保障内容が重複しないよう、契約内容を確認しましょう。
まとめ:医療保険と傷害保険は「役割」が違う
医療保険と傷害保険は、どちらも病気やケガに備えるための保険ですが、その「役割」が異なります。
・医療保険: 病気のリスクに幅広く備える保険。
・傷害保険: 急激なケガのリスクに特化して備える保険。
医療保険と傷害保険の違いを正しく把握して、ご自身のライフスタイルにぴったりの保険を見つけ、もしもの時にも慌てない備えを整えておきましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。