医療保険
入院中の食事代はいくら?医療保険でカバーできる?

「入院中の食事代って、医療保険で給付金は出るの?」
病気やケガで入院した場合、医療費だけでなく、入院中の食事代も自己負担となります。この食事代は、公的医療保険が大部分を負担してくれるものの、全額が無料になるわけではありません。また、民間の医療保険で備えるべきなのか、悩んでしまう方も多いでしょう。
この記事では、入院中の食事代はいくらくらいかかるのかを解説します。公的医療保険の適用範囲を明確にし、民間医療保険でどのように保障されるのか、そして賢い備え方まで。入院時の食事代に関する不安を解消し、安心して日々の生活を送るためのヒントを提案します。
入院中の食事代:公的医療保険の適用範囲

入院中の食事代は、「入院時食事療養費」という制度によって、公的医療保険が大部分を負担してくれます。
1食あたりの自己負担額
仕組み:
医療費のように3割負担ではなく、1食あたりの自己負担額が決められています。
自己負担額の相場:
一般的な所得の方の場合、1食あたり510円(2025年4月1日から)の標準負担額を自己負担します。
注意点:
住民税非課税世帯など、所得が低い世帯は、自己負担額がさらに軽減されます。
公的医療保険の対象外の費用
入院中の食事代は、公的医療保険が大部分を負担してくれますが、差額ベッド代や先進医療の技術料などは、公的医療保険の対象外となります。
民間の医療保険:入院給付金でカバー

民間医療保険は、この入院中の食事代や、公的医療保険の対象外となる費用をカバーする役割を担います。
入院給付金でカバーする
仕組み:
入院日数に応じて支払われる「入院給付金」を、食事代や、入院中の雑費に充当することができます。
入院給付金日額の相場:
・生命保険文化センターの2022年調査によると、入院給付金日額の平均は男性9,600円、女性8,100円となっています。
・多くの人が5,000円〜15,000円の範囲で設定しており、この金額帯であれば、食事代を含めた入院中の雑費を十分に賄うことができます。
参考 公益財団法人 生命保険文化センター 1日あたりの入院保障額はどれくらい?
まとめ:入院中の食事代は「公的」と「民間」で賢く備える
入院中の食事代は、公的医療保険が大部分を負担してくれますが、自己負担分は発生します。
・公的医療保険:
1食あたり510円の標準負担額を自己負担します。
・民間医療保険:
入院給付金で、食事代を補うことができます。
・賢い備え方:
入院給付金日額を多めに設定したりすることで、入院中の食事代をカバーできます。
入院中の食事代について正しく理解し、ご自身のライフスタイルに最適な医療保険を選択しましょう。
本記事は、CFP資格保有者であり、J-FLEC認定アドバイザーの金子賢司が執筆しています。当記事の執筆者「金子賢司」の情報は、CFP検索システムおよびJ-FLECアドバイザー検索システムにてご確認いただけます。北海道エリアを指定して検索いただくとスムーズです。