家計管理
サブスクサービスの見直し方:無駄をなくす解約術

なぜサブスクは増えやすいのか?

サブスクサービスが「気づいたら増えている」背景には、いくつかの理由があります。
・手軽な無料期間や初回割引: 「お試し無料」「初月無料」といったキャンペーンは、気軽に加入するきっかけになります。
・自動更新: 多くのサブスクは、解約しない限り自動で更新される仕組みです。一度加入すると、意識しない限り料金が発生し続けます。
・少額だから見落としがち: 月額数百円程度のサービスだと、「まあいっか」と見過ごしてしまいがちです。しかし、これが複数になると大きな金額になります。
・多様なサービス展開: 日常生活のあらゆる分野にサブスクサービスが浸透しており、ついつい様々なものに手を出してしまいます。
サブスクサービス見直しのステップ

ステップ1:現状の把握(「見える化」する)
まずは、自分が現在どんなサブスクサービスに加入しているのか、その全容を把握することから始めましょう。
1.クレジットカードの明細を確認: 毎月利用しているクレジットカードやデビットカードの利用明細を直近3ヶ月分ほど確認します。引き落とし項目に「〇〇(サービス名)利用料」「定期購入」といった記載がないかチェックしましょう。
2.銀行口座の引き落としを確認: クレジットカード払いではなく、銀行口座から直接引き落とされているサービスがないかも確認します。
3.スマートフォンの決済履歴を確認: Google PlayストアやApp Storeの購入履歴、キャリア決済の利用履歴も確認しましょう。
4.メールボックスを検索: 「登録完了」「定期購読」「サブスクリプション」などのキーワードで検索し、過去に登録したサービスを洗い出します。
洗い出したサービスをリストアップし、以下の項目を書き出してみましょう。
・サービス名
・月額/年額料金
・支払い方法
・契約日/更新日
・利用頻度(毎日、週に数回、月に数回、ほとんど使っていない、など)
ステップ2:利用状況の評価と「いる・いらない」の判断
リストアップしたサービスについて、一つずつ利用状況を評価し、「本当に必要か?」を判断していきます。
・毎日・毎週使っているサービス: 必要性が高いと判断できます。
・月に数回程度使っているサービス: 利用頻度と月額料金を天秤にかけて、コストパフォーマンスを評価します。
・ほとんど使っていないサービス: 真っ先に解約を検討しましょう。
・同じような機能の重複: 複数の動画配信サービスや音楽配信サービスに加入している場合、最も利用頻度の高いものに絞ることを検討します。
「もしかしたら使うかも…」という漠然とした理由で契約を継続しているものは、思い切って解約する勇気も必要です。
ステップ3:効率的な「解約術」
不要と判断したサービスは、すぐに解約手続きを行いましょう。
・解約方法の確認: 各サービスの公式サイトやアプリ内設定から解約手続きを行います。解約方法はサービスによって異なりますので、事前に確認が必要です。
・無料期間の終了日を把握する: 無料期間中に解約を忘れてしまうと、自動的に料金が発生してしまいます。カレンダーアプリやリマインダー機能を使って、終了日の前に通知が来るように設定しておきましょう。
・年間契約の場合は注意: 年間契約のサービスは、途中解約ができない、または違約金が発生する場合があります。契約内容をよく確認しましょう。
・一時停止機能の活用: 一時的に利用しないが、将来的に再開する可能性があるサービスの場合、解約ではなく「一時停止」のオプションがないか確認しましょう。
サブスクを見直す上でのヒント

・「とりあえず」で始めない: 無料期間があるからといって、安易に登録しないようにしましょう。本当に必要なサービスか、じっくり検討してから利用を開始するのが鉄則です。
・利用頻度の低いものは都度課金に切り替える: 例えば、特定の映画を見るためだけに動画配信サービスに加入しているなら、レンタルや購入に切り替えた方が安く済む場合があります。
・家族間でシェアできるものを活用: 家族アカウントで利用できるサービスは、個別に契約するよりもお得です。
無駄なサブスクサービスをなくすことで、毎月の支出を減らし、より有意義なことにお金を使えるようになります。定期的に見直しを行う習慣をつけることが、賢い家計管理への第一歩です。
まとめ
現代はサブスクサービス全盛期ですが、手軽さゆえに契約が増え、家計を圧迫しがちです。無駄なサブスクを解消するには、まず契約中のサービスを「見える化」し、利用頻度を基に「いる・いらない」を判断することが重要です。不要なものは速やかに解約し、無料期間終了日や年間契約に注意しましょう。「とりあえず」の登録を避け、利用頻度の低いものは都度課金や家族シェアに切り替えることも有効です。定期的な見直しで、賢く家計を節約できます。