金子賢司FP事務所のお金コラム編集部(https://fp-kane.com/money/)は、2025年5月にクレジットカードの申込みがうまくいかなかった経験を持つ方を対象とした意識調査を実施しました。
【調査概要】
- 調査名:クレジットカードの申込みが通らなかったことがある人へのアンケート
- 調査期間:2025/05/12~2025/05/14
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意解答
- 有効回答数:138件
- 調査結果:クレジットカードの申込みが通らなかった人の過半数が「1回だけの経験」|6割近くが「会社ごとに通過しやすさが違う」と実感
【調査概要】
- クレジットカードの申込みに「少なくとも一度は申込みに落ちた経験がある」と全体の83%が回答
- 申込みに落ちた主な理由は「同時に複数社へ申し込んだ」「他者にローン残高があった」など信用情報に関する内容が中心
- 失敗後、「別のカードで通過できた」と答えた方が全体の約51%、カード選び、申込み先の変更で審査結果が変わる可能性が高い
- 6割近くが「カード会社ごとに通りやすさが違う」と実感、特に「流通系・信販計は通りやすい」という意見が目立つ
半数以上が申込みで落ちたのは「1回だけ」
「クレジットカードの申込みで落ちたことは何回ありますか?」という問いに対し、最も多い回答は「1回」でした。
「1回だけ落ちた経験がある」方は全体の52.8%を占めており、約半数以上が特定の申込みが不利に働いた可能性を持っています。
一方、「2~3回」落ちた経験を持つ方は32.3%、「4回以上」と答えた方は10.6%おり、複数回以上落ちた経験を持つ方は全体の42.9%を占めていることがわかりました。
回答の中には「回数は覚えていない」と答える方も4.3%おり、申込みが日常的になっている方が存在していることがわかります。
以上の結果から、クレジットカードの申込みは初回の失敗で慎重になる方もいれば、くり返し申込み状況を悪化させてしまう方もおり、クレジットカード会社の対応に差が生まれることがわかりました。
申込みが通らなかった主な原因は「申込み時のタイミング」や「信用履歴の状況」
クレジットカードの申込みがうまくいかなかった原因(複数回答可)として、最も多い回答は「無職・不安定な職業だった」でした。
続いて「特に思い当たることはない」も挙げられており、無自覚のうちに申込みに落ちてしまうこともありました。
その他にも、「同時に複数社へ申し込んでいた」「他社からの借入・ローン残債があった」「クレヒス(信用履歴)がゼロだった」など信用情報に関する内容も上位を占めています。
「申込み履歴が多すぎる状態」や「クレヒスが全くない」などの状態は、申込みで不利に働く要因としても知られているため注意が必要です。
申込みに通らなかった56.5%が別のカードで申込に成功
「クレジットカードの申込みが通らなかったあと、別のカードの申込みましたか?」という問いには「別のカードでうまくいった」が56.5%と最も多い結果になりました。
一方で、「別のカードでも通らなかった」と回答したのが7.2%、「再申込みはしていない」29.0%、「デビットカードやプリペイドカードを利用するようにした」7.2%という意見もありました。
以上の結果から、クレジットカードの申込みに通らなかった場合、別のカード会社へに再度申し込むことは効果的であると考えられます。
しかし、一方で同じような条件でも繰り返し失敗してしまう方や、再申込みをしていない方がいることも明らかになりました。
約6割が「カード会社ごとに条件の通りやすさが異なる」と回答
「クレジットカード会社によりカードの通りやすさに違いはあると思いますか?」という問いに対し、全体の55.1%が「あると思う」と回答しています。
また一方で、「わからない」は53.5%、「ないと思う」は9.4%と回答されました。
その他にも自由回答には、「流通系カードは比較的通りやすい」「提携カードは意外といけた」など具体的な意見も寄せられました。
さらに「通りやすいカードの特徴をもっと知りたい」などの意見も多く寄せられており、申込時の判断基準に「通りやすさ」を重視する方が多いこともうかがえました。
なお、GRO-BELラボの記事によると、作りやすいカードには以下のような特徴があります。
上記の特徴を持つクレジットカードは、申込みが通るか不安な方や初めてクレジットカードを作る方におすすめできるカードです。
カードは信用状況をもとに選ぶのが近道
クレジットカードに通らなかった経験を持つ方でも、カード選びや状況によっては作れる可能性があることが、今回の調査で明らかになりました。
作れるか不安な場合は特に、「年会費無料」「流通系・信販系」「デポジット型」などの特徴をもつカードを選ぶことをおすすめします。
クレジットカードは日常の買い物などで役立つ便利なアイテムですが、作るためには現在の状況に応じた最適な判断が求められます。
申込みに落ちてしまっても焦らず、現在の状況や再度自分に合うカード会社を探し、適したカードを見つけましょう。
なお、GRO-BELラボによると、後悔しないクレジットカード選びには下記の5つのポイントが重要とされています。
クレジットカードを選ぶ際は、ぜひ上記のポイントを参考にライフスタイルや利用目的に適した1枚をじっくり選びましょう。