生命保険
【白内障手術】片目ずつなら保険給付金は2回もらえる?気になる保険適用と給付の条件

白内障手術における医療保険給付金のポイント

片目ずつの手術は「別件」扱い
両目の白内障手術を片方ずつ別々の日に受ける場合、多くの場合、それぞれの目が独立した治療とみなされ、2回分の手術給付金が支払われる可能性が高いです。これは、右目と左目の手術が、個別の医療行為として扱われるためです。
ただし、もし両目を同日に手術した場合は、多くの場合、1回の手術として扱われ、給付金も1回分のみとなる可能性があります。保険会社や契約内容によっては、「60日の間に1回の給付を限度とする手術」といった規定がある場合もあるため、事前にご自身の保険契約を確認するか、直接保険会社に問い合わせるのが確実です。
日帰りか入院か? 給付金額に影響することも
多くの医療保険では、入院を伴う手術の方が、日帰り(外来)手術よりも手術給付金の倍率が高く設定されている傾向があります。もし医師が医療上の必要性を判断し、入院での手術が可能であれば、より多くの給付金を受け取れる可能性があります。この点については、必ず医師とよく相談し、医療上の必要性に基づいて判断してください。
後発白内障の治療も給付金対象に
白内障手術後、数ヶ月から数年経ってから「後発白内障」という症状が出ることがあります。これは、眼内レンズの後ろの膜が濁るもので、レーザー治療などで比較的簡単に改善できます。この後発白内障の治療も、ご契約内容によっては手術給付金の対象となる場合があります。ただし、保険会社や契約内容によって扱いが異なるため、事前にご加入の保険会社へ確認することをおすすめします。
白内障の両眼同日手術と片眼ずつ手術、どちらを選ぶ?

白内障手術には、両目を同じ日に手術する「両眼同日手術」と、片目ずつ時期をずらして手術する選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の状況や希望に合わせて選ぶことが大切です。
両眼同日手術のメリット
・通院負担の軽減: 手術日と術後の診察が1回で済むため、通院の手間や交通費、医療費を大幅に減らせます。
・日常生活への早期復帰: 手術後の洗顔や入浴などの制限期間が一度で済むため、早く普段の生活に戻りやすいでしょう。
・家族の負担軽減: 手術当日の付き添いが1回で済むため、ご家族の負担も抑えられます。
・精神的な安心感: 手術を2回受けるという精神的なプレッシャーが一度で済み、両目がクリアになるまでの待ち時間もありません。
両眼同日手術のデメリット
・万が一の合併症リスク: 重大な合併症は非常に稀ですが、万が一同時に両目に影響が出た場合のリスクはゼロではありません。
・術後ケアの難しさ: 手術直後は両目とも視界がぼんやりするため、帰宅時や自宅での動きには注意が必要です。
・レンズ度数の調整: 片目ずつ手術する場合と異なり、2眼目のレンズ度数を細かく調整する機会はありません。
・保険給付の条件: 前述の通り、保険によっては給付金が1回分のみとなる場合があります。
片眼ずつ手術が向いている人
・白内障の進行度に左右差が大きく、急いで両目を手術する必要がない方。
・他の目の病気を抱えていて、より慎重な経過観察や段階的な治療が必要な方。
・全身状態に不安があり、長時間の外科的処置にリスクがある方。
最後に
白内障手術を検討されているあなたにとって、最も大切なのは、ご自身の状況に合った最適な治療法と給付金の情報を得ることです。具体的な給付条件や金額については、必ずご自身の保険契約を確認し、保険会社に問い合わせてみましょう。また、手術方法の選択についても、担当の眼科医と十分に相談し、納得のいく形で手術に臨んでくださいね。
ご不明な点や不安なことがあれば、いつでも医師や保険会社に相談し、安心して手術を受けられるよう準備を進めていきましょう。