生命保険
【徹底解説】引受基準緩和型保険とは?持病があっても入れる保険の選び方

「健康に不安があるから、保険なんて入れないだろうな…」
そう諦めていませんか? 実は、持病や既往歴がある方でも加入しやすい「引受基準緩和型保険」という選択肢があります。この記事では、引受基準緩和型保険の仕組み、メリット・デメリット、そして賢い選び方まで、徹底的に解説します。
引受基準緩和型保険とは?

引受基準緩和型保険とは、その名の通り、保険会社が保険の引き受けを行う際の加入条件(引受基準)を緩和している保険のことです。通常の保険では加入が難しいとされる、以下のような方でも加入しやすいのが特徴です。
・高血圧、糖尿病などの持病がある方
・過去に入院や手術の経験がある方
・現在通院中の方
「告知項目」と呼ばれる健康に関する質問が通常の保険よりも少なく設定されており、簡単な質問に「はい」「いいえ」で答えるだけで申し込める商品がほとんどです。
引受基準緩和型保険の仕組み

通常の保険では、契約時に詳細な健康状態の告知が求められ、保険会社は告知内容に基づいて加入の可否を判断します。場合によっては、医師の診査が必要となることもあります。
一方、引受基準緩和型保険では、告知項目が3~5つ程度に絞られています。例えば、以下のような質問が一般的です。
・最近3ヶ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けていますか?
・過去2年以内に、特定の病気で入院や手術をしましたか?
・過去5年以内に、特定の病気で手術をしましたか?
これらの質問のすべてに「いいえ」と答えられれば、原則として加入できるケースが多いです。告知内容によっては、保険料が割増しになる場合もありますが、それでも通常の保険に加入できない方にとっては貴重な選択肢となります。
引受基準緩和型保険の種類

引受基準緩和型保険には、さまざまな種類があります。
・引受基準緩和型医療保険:入院・手術の保障がメイン
・引受基準緩和型死亡保険(終身・定期):万が一の際の死亡保障がメイン
・引受基準緩和型がん保険:がん治療に特化した保障がメイン
ご自身のニーズに合わせて、必要な保障を選ぶことができます。
引受基準緩和型保険のメリット・デメリット
【メリット】
1.持病があっても加入しやすい:最大のメリットです。通常の保険で断られてしまった方でも、保険に加入できる可能性が高まります。
2.告知が簡単:質問項目が少なく、医師の診査も不要な場合がほとんどです。
3.保障内容は通常の保険と遜色ないものも:緩和されているのは加入基準であり、保障内容自体は充実している商品も多く存在します。
【デメリット】
1.保険料が割高:通常の保険に比べて、保険料が10~30%程度割増しになる傾向があります。これは、保険会社が引き受けるリスクが高いためです。
2.加入後一定期間は保障が制限される場合がある:契約から1年以内など、一定期間は保険金・給付金が50%に削減されるなど、保障が制限される商品もあります。
3.選択肢が限られる:通常の保険に比べて、選べる商品の種類が少ない場合があります。
引受基準緩和型保険を選ぶ際のポイント

1.告知項目をしっかり確認する:ご自身の健康状態に合う告知内容かどうか、必ず確認しましょう。
2.保障内容と保険料のバランスを見る:保険料は割高になりますが、必要な保障がきちんと確保できているか、将来にわたって払い続けられる保険料かを確認しましょう。
3.保障の開始時期と削減期間を確認する:万が一の際に「保障が開始されていなかった」「給付金が削減された」という事態にならないよう、しっかりと把握しておくことが重要です。
4.複数の商品を比較検討する:保険会社によって引受基準や保険料、保障内容が異なります。複数の商品を比較検討することで、ご自身に最適な保険を見つけやすくなります。
5.専門家に相談する:ご自身の健康状態やライフプランに合った保険を選ぶのは、非常に複雑な作業です。保険のプロであるファイナンシャルプランナーや保険代理店の担当者に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。
引受基準緩和型保険に関するよくある質問

Q1. 引受基準緩和型保険と無選択型保険はどう違うのですか?
A. 引受基準緩和型保険は、告知項目がある程度絞られているものの、健康状態に関する質問に「はい」「いいえ」で答える必要があります。一方、無選択型保険は、告知が一切不要な保険です。ただし、無選択型保険はさらに保険料が割高で、保障開始までの待機期間が長いなど、より制約が多いのが特徴です。
Q2. 加入後に持病が悪化した場合でも保障されますか?
A. 基本的には、契約後に持病が悪化しても保障の対象となります。ただし、告知義務違反があった場合は、契約が解除される可能性があるので注意が必要です。
Q3. 通常の保険に加入できる可能性はありますか?
A. はい、健康状態が改善したり、病気の種類や治療状況によっては、将来的に通常の保険に加入できるようになる可能性もあります。まずは引受基準緩和型保険で保障を確保し、健康状態の変化に合わせて見直しを検討するのも一つの方法です。
まとめ
引受基準緩和型保険は、持病や既往歴がある方にとって、保険加入の道を開く有効な手段です。保険料が割高になるなどのデメリットもありますが、万が一の備えとして大きな安心を得られます。
ご自身の健康状態やライフプランを考慮し、メリット・デメリットを理解した上で、最適な保険選びをすることが大切です。迷った際は、ぜひ保険の専門家に相談して、ご自身にぴったりの保険を見つけてください。