急速に進化を続けるAI技術の波は、大企業だけでなく、革新的なスタートアップにも大きな変革をもたらしています。
本特集では、AI領域で独自の技術と視点を持ち、社会課題の解決や新たな価値創出に挑む2社のスタートアップ企業にインタビューを実施しました。
サービス開発の裏側やAI活用の実例、今後のビジョンに迫りながら、現場で活躍するキーパーソンの声を通して、AIの最前線を紹介します。
AIスタートアップ企業特集
ここからは、注目すべきAIスタートアップ企業を2社紹介します。
株式会社アノテテ
株式会社アノテテ | |
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企業名 | 株式会社アノテテ |
設立年月日 | 2022年5月11日 |
所在地 | 〒530-0004 大阪市北区堂島浜2丁目2-28堂島アクシスビル3F |
電話番号 | 06-6136-7455 |
代表者 | 岸本 渉 |
資本金 | 3,000万円 |
株主 | 株式会社ジーピーオンライン 株式会社アイメソフト |
事業内容 | 人工知能の研究及び開発 人工知能を用いた各種ソリューションサービスの提供 |
株式会社アノテテは、誰でも簡単に使えるAIソリューションの開発・提供を通じて、企業の業務効率化とDX推進を支援している企業です。
ノーコードで導入できるAIチャットボット「Tebot」や、高精度なRAGプラットフォーム、帳票を自動構造化するAI-OCRなどを展開し、特に中小企業のデジタル活用を後押ししています。
Q1.貴社の事業内容を簡単にご説明ください
株式会社アノテテは、AI技術を“誰でも・簡単に”利用できるAIソリューションを提供しています。
大規模言語モデルを活用したノーコード型のAIチャットボットや企業固有のナレッジを瞬時に活用できるRAGプラットフォーム、帳票を自動で構造化するAI-OCRをSaaSで開発・販売しております。
すべてのサービスで「簡単導入・低コスト・高機能」が共通しており、企業のDXを一気に加速させます。
Q2.主力プロダクト・サービスについて教えてください
AIチャットボット「Tebot(ティボット)」
Q3.現在AI技術をどのように活用していますか?
当社のAIチャットボットは生成AIを活用し、企業固有の情報を正確に回答します。
さらに、企業WebサイトなどのURLを入力するだけで、生成AIが自動でナレッジベースを構築し、高精度な応答を実現します。
Q4.企業として大切にしている理念やミッションを教えてください
生産年齢人口が減少している日本において、その解決策の一つがテクノロジーの活用だと考えています。
しかし、総務省の情報通信白書によるとGDP先進国の中で日本はデジタル化が遅れている状況です。
特に中小企業でこの傾向は顕著であり、理由として挙げられる筆頭が人材不足やリテラシー不足です。
当社はこういった課題解決の一助になるべく、誰もが簡単に利用でき低コストで付加価値の高いサービスを開発・提供しております。
Q5.今後の展望・中長期的なビジョンを教えてください
不可逆的なAI時代において重要になるデータ資産を中小企業でも”収集・活用”できるソリューションを提供していきたいと考えています。
データを活用した企業固有のAIが人間のサポートを行うことで、付加価値の高いコア業務にリソースを集中できる社会を目指しています。
Q6.最後にユーザー・クライアント・投資家へメッセージをお願いします
当社はUI/UXを専業とした企業から派生したAIソリューション企業です。
そのため、”使いやすさ”や”導入のしやすさ”という面においては、すべてのサービスで一貫して自信を持っています。
実際のユーザー企業様からも第三者レビューサイトを通じて、”サポートの手厚さ”や”システムの使いやすさ”でご好評いただいております。
メインサービスとしては、問い合わせ対応業務を自動化するAIチャットボットを提供しておりますが、デジタル化に悩んでおられる場合はお気軽にご相談ください。
レイ・フロンティア株式会社
レイ・フロンティア株式会社 | |
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企業名 | レイ・フロンティア株式会社 |
設立年月日 | 2008年5月 |
所在地 | 〒110-0016 東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階 |
代表者 | 田村 建士 |
資本金 | 1億円 |
株主 | 経営陣 株式会社モンスターラボホールディングス 株式会社環境エネルギー投資 インクルージョン・ジャパン株式会社 株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ 株式会社アドウェイズ ABCドリームベンチャーズ株式会社 いわぎん事業創造キャピタル株式会社 株式会社イード 須田 仁之 |
事業内容 | ■人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営 1)自社保有するデータの統計結果、AI分析推測結果の提供 2)行動データの収集手段(SDK)と、分析基盤一式および定期レポートの提供 3)位置情報分析技術による、既存のGPSデータの可視化と行動分析支援の提供 4)自社アプリ(SilentLog等)を活用した行動分析、および実証実験支援の提供(OEM提供も含む) 5)行動データを活用した新規サービス、事業の開発 |
レイ・フロンティア株式会社は、スマートフォンのGPSデータをAIで解析し、人流やライフスタイルの特性を高精度に可視化する行動データ解析のリーディングカンパニーです。
主力製品には、既存アプリに組み込んで高精度な行動データを取得できる「SilentLog SDK」、商圏や移動パターンを可視化する「SilentLog Analytics」、無意識の行動からユーザー像を推定する「ユーザープロ」などがあり、マーケティングや都市開発、行動変容の支援などに活用されています。
Q1.貴社の事業内容を簡単にご説明ください
レイ・フロンティアはスマートフォンGPSなどから取得した行動データを独自のAI解析「SilentLog Analytics」でリアルタイムに処理し、人流やユーザーの行動特性を高精度に可視化・最適化するテクノロジーカンパニーです。
生成AIを活用して、ライフスタイルの分析やマーケティング・サービス企画に役立つ「ユーザープロ」を用いた分析調査も実施するなどデータドリブンな意思決定を支援しています。
Q2.主力プロダクト・サービスについて教えてください
主力プロダクト・サービス | |
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SilentLog SDK | 既に自社アプリをお持ちのお客様向けに、スマートフォンの位置情報や行動データを高精度に収集・分析できる組み込み型ツール。ヘルスケア、観光、マーケティング分野などで多数の導入実績。 |
SilentLog Analytics | エリア内の滞在傾向や移動パターンを分析。ユーザーの行動を分析し、商圏分析やイベント評価、交通・都市計画に役立てられるサービス。 |
ユーザープロ | 無意識の行動や性格傾向を行動データから推定し、商品企画やターゲティングに貢献するデータサービス。 |
行動変容レポート by SilentLog | 位置情報データを活用し、通知施策に対して「誰に・何が響いたのか」を、実際の行動変化から定量的に可視化するサービス。 |
Q3.現在AI技術をどのように活用していますか?
AI技術の活用方法 | |
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機械学習処理 | スマートフォンの情報から歩行速度や歩幅、年齢、移動手段等を推定。 |
生成AI | ユーザーの行動データやライフスタイル情報をもとに、ペルソナ像やパーソナライズされたインサイトを生成。 |
レコメンド | セグメント別の行動傾向に応じて、アプリ内通知。 |
Q4.企業として大切にしている理念やミッションを教えてください
「現実と仮想をつなぐ、世界一のサービスをつくる」を企業理念に掲げ、テクノロジーを通じて社会課題を解決し、人々の生活をより豊かにすることを目指しています。
単なるデータ提供に留まらず、価値ある体験や気づきを生み出すことを大切にしています。
Q5.今後の展望・中長期的なビジョンを教えてください
今後は「行動変容支援」や「個人最適化」をテーマに、メーカー領域や保険・モビリティ業界への展開を加速。
アジアを中心としたグローバル展開も視野に入れ、研究機関・民間企業との連携によって社会実装を推進していきます。
Q6.最後にユーザー・クライアント・投資家へメッセージをお願いします
私たちは「人を知る」ことにこだわり、行動の背後にある無意識や意図を読み解く技術を進化させ続けています。
行動データの可能性に共感し、ともに新たな価値を創造してくださる皆さまとの出会いを心より楽しみにしております。