金子賢司FP事務所のお金コラム編集部(https://fp-kane.com/money/)は、2025年6月に消費者金融のCMに関するアンケート調査を実施しました。
消費者金融のテレビCMはユーモアやストーリー性を盛り込むなど、年々親しみやすさを重視した演出となっています。
では、実際にどのブランドのCMが視聴者に大きな印象を残せているのでしょうか。
また、CMが好印象だったことから、「借りよう」と思う人口はどれくらいいるのでしょうか。
今回、お金コラムでは消費者金融のCMに関して視聴者がどう感じているのか、その印象が利用意欲にどのように影響を与えているのかを明らかにするため、独自調査を実施しました。
本記事ではアンケート結果をもとに、「記憶に残るCM」「好印象を与えた要因」「行動につながった理由」まで、リアルな声とともに深掘りし、解説します。
【調査概要】
- 調査名:消費者金融のCMに関するアンケート調査
- 調査期間:2025年06月04日〜6月5日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットアンケート
- 有効回答数:200件
【調査概要】
- CMに好印象を持つ人は多く、「親しみやすい」「印象に残る」といった声が多数
- 一方、CMを見て実際に申し込みを検討した人はわずか8%にとどまる
- 利用をためらう理由は「審査に通るかわからない」「収入や職業に不安」が上位に
- 「面白いけど軽く見えて逆に不安」「借金を想起して身構える」という声も一定数聞かれた

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実質年率 | 4.5%〜17.8% |
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限度額 | 500万円 |
融資までにかかる時間 | 最短3分※申込時間や審査によりご希望に沿えない場合があります |
消費者金融のCMの印象とは?記憶に残るブランドとCM傾向
消費者金融のCMに関してアンケート調査をおこなったところ、「良い意味で印象に残ったCM」としてアイフルが40.5%と最も多くの票を集めました。
アイフルの「そこに愛はあるんか?」というキャッチコピーは非常に高い記憶定着率を誇っており、「つい口ずさんでしまう」「演者の迫力がすごい」などの声が多く寄せられました。
また一方で、「悪い意味で印象に残ったCM」は「特になし」が最も多く回答され、強烈にネガティブな印象を受けた人は限定的であることも明確となりました。
以上の結果から、全体としては「印象に残っている=良」と感じる意見の方が優勢であることが見て取れます。
親しみやすさやユーモアが企業の好感度を左右するのはなぜ?
CMを通し感じた好印象の理由に関して、圧倒的に多かったのは「親しみやすさ」「面白さ」「キャッチコピーの記憶性」でした。
例えば、「初めてのアコムは耳に残る」「大地真央さんのキャラの変化が面白い」「千鳥が出演していてコントみたいで毎回見てしまう」など、エンタメ性を評価する意見も目立ちました。
他にも、「犬のチワワが可愛くて癒された」「ドラマ仕立てで短編映画のよう」などCMのストーリー性への共感も多く、金融というハードなテーマが柔らかく伝える演出力も多くの人から指示されています。
「悪い印象を持ったCM」の多くは演出と借金イメージのギャップから生まれていた
CMに「悪い印象を持った理由」として、最多だった回答は「借金を軽く見せすぎている」という指摘でした。
例えば、「バブル感が強すぎて古くさい」「演出で安心させようとして逆に不信感を持った」などの過剰演出が裏目に出るケースもありました。
また、「お笑い演出が目立ちすぎて何のCMか分からなかった」「楽しげすぎて借金の現実味が薄れる」などの演出とサービス内容のギャップに戸惑ってしまう意見も多く見られました。
CM制作は伝えたいことがユーザーに正確に伝わらず、ズレが発生してしまうリスクがあることがうかがえます。
好印象でも使われない理由とは?背景にある消費者金融への不安
CMに好印象を持つ人が多い一方、実際に利用を検討した人はわずか8%にとどまっています。
利用者が少ない背景として、「申込みが通るかわからない」「収入や職業に自信がない」などの心理的な壁があることがわかりました。
また実際、GRO-BELラボによれば、キャッシングやカードローンの「申し込みが甘い」といった金融機関は存在しないとされており、すべてのカードローンやキャッシングには審査が義務付けられているとされています。
このような現実がある中、「逆にCMが軽く見えて不安になる」「借金を連想して身構えてしまう」という声も見られました。
以上の結果から、視聴者が求めているのはエンタメ性だけでなく、「ちゃんと審査に通るのか?」「自分にも可能性があるのか?」という現実に即した安心感であることが明確になりました。
まとめ|CMの印象と行動は異なり審査への不安が最大の壁
今回のアンケート調査の結果、CMによっては「面白い」「印象に残った」と感じる人は多く、特に親しみやすさや耳に残るキャッチコピーが好感度を高めていることがわかりました。
特に、アイフルの「そこに愛はあるんか?」や、アコムの「はじめてのアコム」は、多くの回答者に記憶に残るCMとして挙げられました。
しかし、実際に申し込みを剣と空いた人はわずか8%程度にとどまっています。
その背景には「審査通過への不安」「借りることが怖い」などの心理的ハードルが存在していました。
以上のことから、CMはどれほど印象が良くても、行動にはつながりません。
今後のCM制作に求められるのはエンタメ性だけでなく、「審査や借入への不安をどう解消するか」という設計といえます。
CMの好印象さをどのように使用までの行動につなげられるか、どう転換できるかが、今後のCM制作の鍵になるでしょう。